1930年代のニューヨーク。銀行家を母に持つボビーは踊ることに夢中でザングラー劇場に通う毎日。ザングラー劇場で興行主でもあるベラ・ザングラーに自分のタップダンスを売り込むが相手にされず。母親はボビーを跡取りにすべくネバダ州のデットロックへ物件の差し押さえに行かせるが、ボビーはそこで出会った差し押さえ先の娘ポリーに一目惚れしてしまう。全編にタップダンスを盛り込んだ劇団四季のコメディー。
全国公演はクレイジーフォーユー。この演目も四季の看板となって相当長いですね。でも初めてです。この頃ちょっとうちの中がゴタゴタしていてほんっとうに観劇どころじゃなかったのですが、チケットもったいないし行ってきてしまいました。色々悶々としつつも観劇はたっぷり楽しみました。
長い演目です、3時間半。長丁場なので最初のうちは俳優達は歌を抑え気味で、そこはちょっと仕方ないかな。歌もダンスも十分楽しめます。
ボビーというキャラクターがいつまで経っても一人前の仕事ができず、挙げ句おかあさんに尻を叩かれて渋々仕事に行く、というキャラなので、難しいと思います。ボビー役の小柄な松島さんはその愛されるべきキャラクターを見事に演じてました。この長丁場、彼は最初から最後まで歌もダンスもどこで休んでいるのかと思うほどの迫力で、ここまでやってこそプロ。とまたまた感動をもらいました。
四季友達のKNさんは 『私一番前の席を取ったんですよ~』 の宣言通り、一番前にいてカーテンコールの時も真っ先にスタンディングオベーションでございました。KNさん、そんな前じゃ首が痛かったろう…。
来年の全国公演も楽しみです、来年こそは家庭内のゴタゴタを片付けて、気分良く観劇を目指します(笑)。
評価:(5つ満点)
不倫相手の生まれたばかりの子どもを衝動的に誘拐してしまった希和子。幼い命を育てることを決意した彼女はただひたすらに母となる道を歩み続ける。二人が引き離されるまでと、その後両親の元に戻った 『誘拐犯に育てられた子ども』 である恵理菜の邂逅により、それぞれの心を描き出す。原作 角田光代。
久々に連続ドラマを見ました、録画していたのを一気見ですけど。
原作は角田光代 『八日目の蝉』 。この本を読み涙した人は多いはず…と読了直後は思いましたが、どうも涙するのは子育てを経験した女性が多いようです。確かに偏りのある視点と言えなくもない。しかしながら子育てというのはそういう偏見に満ちているものなのですよ(なんちゃって)。
ということで本作。ドラマでは視点が一貫して誘拐犯である母、希和子で描かれているため、原作とは異なりどうしても希和子に感情移入してしまいますね。それが気にくわない、という意見も多数拝見しました。しかしいいんじゃないでしょうか、子育ては偏見に満ちているものですから(またかい)。
キャストについては、友人は岸谷五朗が泣ける~いい~と言っていましたが私は断然、坂井真紀です。坂井真紀は映画 『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』 でも素晴らしい演技でした。女優として素晴らしいです。また、希和子がこんなに長い期間逃げ切れた理由として大きなものの1つ、エンジェルホームという怪しげな宗教団体の寄宿舎があるのですが、あの描き方もいいです、映像で見るとますます興味深いです。
来年は誘拐された子どもである恵理菜の視点で描かれた映画も公開されるそうで、そちらも楽しみです。
評価:(5つ満点)
八日目の蝉*角田光代 2008/03/27
劇団四季の演目の中から選りすぐった数曲を紹介。世界を魅了した名曲の数々を四季が歩んできた55年の歳月を振り返りながら贈る、宝石箱のような珠玉のひととき。構成・振付・演出:加藤敬二。
今年初めての観劇は地元での公演です。以前この演目を観た義母が 『かな~りお得な舞台』 と言っていた通り、ミュージカルナンバーのいいとこ取りの舞台でした。ちょうど友人マリコさんと可愛い2人のお姫さまとご一緒でき、よい時間を共有することができました。
毎回言っておりますが四季の舞台演出、特に照明の素晴らしさと言ったらないですね。狭い公会堂の舞台に奥行きを持たせ、ステージから大きくはみ出して舞台を演出、表現する広がりの持たせ方、その中で鍛え抜かれたダンサーらが繰り広げる舞台。しつこいですが四季の舞台をご覧になる際は、まずその照明の凄さを感じてきていただきたいです。特にオズの魔法使い 『ウィキッド』 ではエメラルドシティ、あのみどみどしさ(??)を、照明の緑だけで表現していたのですよ!もう一度あのシーンだけでも観たい…。
1幕ではマンマ・ミーア 『手をすり抜けて』 、2幕ではキャッツ 『メモリー』 でしっかり泣けました。通常の舞台ではストーリーの流れも考えながら観ているため、歌そのものだけに集中することができる今回の舞台ではじっくり聴けました。ダンスもクラシック、コンテンポラリーから民俗舞踏系まであり、マリコさんは 『(劇団員は)ホントに何でもできないとダメなのね』 全くです。
歌唱力の高さ、ダンスの素晴らしさ、十二分に堪能してきました。地方公演は若手中心の配役なので若干ダンスが揃っていない部分もあるのですが、そこはご愛敬です。未来のスターがまたこの中から輩出されることでしょう。
評価:
(5つ満点)
目指せ!図書館の達人
H市内にある図書館3館のうち、本館を除く2館が指定管理者による運営(すなわち民営化)になってしばらく経ちますが、このところこの指定管理者の館が頑張ってくれています。今回の図書館ガイダンスツアーもその一環です。
郊外のNG図書館で行われた図書館ツアーは、本に関するクイズや本の探し方など、図書館の利用案内講座を開催します、とのこと。午前中は児童の部(小中学生)、午後は一般の部(高校生から一般)、とあり両方行きたかったのですが児童の部に第2王子と一緒に参加させてもらうことに。一般の部の資料だけ1部ください、と駅前図書館に勤める友人FJさんを通じて頼んでありましたので、その分の資料もしっかりゲット、内容は児童の部とほぼ同じでしたけど。
さて我が家から車で約35分(遠い…)のNG図書館へ勇んで出かけると、参加者は第2王子を入れて5名…定員20名なのに。しかもそのうち2人姉妹は第2王子と同じ小学校で、今回の出席者のうち実に50%以上を占める我らがNG小学校!(笑)私も子ども達の後ろに座り講義が始まりました。
図書館の本の分類方法である日本十進分類法(NDC)の解説から、実際に書架を見て配架状況を確認、検索機の使い方まで。高学年のお姉さんは館長さんと一緒にNDCクイズ(プリント)に挑戦、第2王子達低学年の子ども達は講義で見せてもらった本をNDCを見ながら書架へ戻す、という作業を一緒にやってみました。途中ちょっとだけおはなし会(読み聞かせ)に乱入したり書庫を見学したりなど普段は見られない図書館の様子を垣間見ることができました。
NG図書館の書庫にはビックリ、、あんなに立派な図書館の建物だというのにものすごく書庫スペースが狭いのですよ! 『書庫、まさかここだけですか…?』 と思わず聞いてしまいました。こりゃー絶対設計ミスでは?今後増え続ける蔵書にどうやってこの部分だけで対応するつもりなのか?と余計なお世話ながら思ってしまいました。
こうした講座に参加するのは初めてで、図書館側も初めての試みだったようで参加者(子ども)よりも図書館の関係者の方が多いという逆転現象でしたが、まずは講座をやってみなくては何も始まりませんよね。新しい試みに挑戦する指定管理者の姿勢には大いに期待しています。図書館の講座、楽しいらしいよ!ということであれば徐々に参加者も増えていくことでしょう。
検索機に群がる子ども達
ディズニーのミュージカル ライオンキング。エルトン・ジョンの楽曲をすべて正しく美しい日本語に翻訳し上演しているジャパニーズ・ブロードウェイ、劇団四季の誇る代表作。その舞台装置の大がかりな仕掛けも見所の、ロングラン11周年目。
久しぶりにライオンキングが観たい。と言ったのは義母だったのに、結局義母は用事があり行けなくなったので、私と第1王子第2王子、義妹とその子ども達兄妹の6人で行ってきました。前回は第1王子が小1の時で第2王子はまだ7ヶ月、四季劇場の託児室に預けたなぁ…あそこのベビーシッターの男の子、妙にハイテンションで怪しかったなぁ…と何年経っても思い出してしまうどうでもいい思い出と共に、行ってきました。
前回は怖がっていた義妹の子ども達も今回は小6と小3で大丈夫。問題は 『また観なくちゃいけないのかよー修学旅行(5月)にも来るのにー』 とばかり言うおバカ第1王子ですが、これも途中で寝ずに一応ちゃんと観た模様。私は第2王子が一生懸命観てくれたのでその点は大満足でした。
がっ…さすがにロングランということでこれまでも何回か若干演出を変更しているのですが、どうも今回のはイマイチなような気が…。義妹も 『なんか…昔の方が良くなかった?』 本当に。成長したシンバとナラが再開し、 『愛を感じて(Can't you feel the love tonight)』 のシーンなんですけど…なんか変なバレエダンスが入ってるですが、あれはどうもかなり違和感感じるというか、変なんですけど…。まぁ色々チャレンジしないと行けないのかな、トップランナー四季としては。などと思いました。
変わらず動物や植物のダンスシーンはどれも見事です。我が家もそろそろ、ライオンキング。行かれた方はぜひ感想お聞かせください。
評価:(5つ満点)