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DaisyAKM Archives

読書と映画と観劇と

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Book of the Year 2006

bookof2006.jpg2006年のベストリーダー
今年もダ・ヴィンチのBook of the Year発表の時期がやって参りました。毎年楽しみにしているこの企画、10月頃読者が投票者として参加できるのですが、毎年参加しようと思いつつ今年もできなかった…だってアンケート項目が多すぎるんだもん。

ということで今年も  5342人 のダ・ヴィンチ読者が選んだ 『今年の話題の本』 見てみましょう。
(※本集計は2005年10月から2006年9月末の間に発行された書籍が対象)

1位 ハリーポッターと謎のプリンス(J.K.ローリング)
2位 陰日向に咲く(劇団ひとり)
3位 名もなき毒(宮部みゆき)
4位 ハチミツとクローバー(羽海野チカ)
5位 のだめカンタービレ(二ノ宮知子)
6位 DEATH NOTE(大場つぐみ/原作 小畑健/漫画)
7位 生協の白石さん(白石昌則・東京農工大学の学生の皆さん)
8位 邪魅の雫(京極夏彦)
9位 国家の品格(藤原正彦)
10位 まほろ駅前多田便利軒(三浦しをん)
11位 銃とチョコレート(乙一)
12位 夜市(恒川光太郎)
13位 赤い指(東野圭吾)
14位 きょうの猫村さん(ほしよりこ)
15位 オシムの言葉(木村元彦)
 (15〜30位割愛)

アンケート時期が10月のため、対象図書が上記の通り 『昨年10月から今年9月に発行された書籍』 となるところにご注意ください。
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マイファーストビッグ

drcoto.jpg小学館コミックスの廉価版
我が家ではコンビニで売っている小学館の廉価版コミックス 『マイファーストビッグ』 では欠かさず買っているシリーズがあります。青山剛昌 『名探偵コナン』 です。

初回発売から1回も買い逃していない!というのが私と第1王子の訳分からない自慢ですが、先日数えてみたらなんと 【22冊】 もありました、ビックリ。しかしコナンくんは結構面白いです、特に連載最初の方はトリックが非常に難解で、そんなのありえなーい、と思いながらはたまたそのトリックを解いていくコナンくんもありえなーい、と思い、二重に楽しめます(笑)。掲載されているストーリーも沢山有る中から上手に選択されてあり、主要キャラクター達の初出回が読めるのはすっごく嬉しいです。

そのマイファーストビッグシリーズで最近 『Dr.コトー診療所】 も出てます。私と同じくドラマ 『Dr.コトー診療所2006』 にハマりまくりの友人の影響で、私もついに買ってしまいました。そしてビックリ!友人の指摘通り、原作とドラマのキャラクターがあまりにも違う人が多すぎる!

友人は大好きな時任三郎さん演じる 『原剛利』 さんが 『タダのオッサン』 (笑)だとかなりショックを受けていましたが、私は更に筧利夫さん演じる 『和田さん』 が 『アフロヘア?のすごーヘンなオッサン』 なことに、かなーりショック!

easy traveler

15easy.jpgテーマは 『よい。おしゃれ。かっこいい。』 の本物を自然に無理なくやってしまうこと。コンセプトは 『新しい感覚の生活情報誌』 。 easyは本当にいいと思える情報だけをファッション・店・人物・トピックなどオールジャンルで幅広く取り上げます。そして 『役立ち情報追求主義』 。 『これを知ってたら毎日が快適になる』 必要な情報をちゃんと調べて掲載します。15号を迎えてeasy travelerはバイリンガルになりました。『メイド イン ジャパン』 を意識して雑誌作りをして来た結果、自然にこうなりました。これからは外国人の方にも読んでもらえたらと対訳付きです。(easy traveler HPより要約抜粋)

いつもM市へ行くと必ず寄る雑貨店Hさんで取り扱っている雑誌。雑誌のみならずHさんで扱っている本はどれも他の書店ではちょっと見られない、マニアック(?)なコンセプトがギッシリ詰まった本で、どれも気になります。

その中でも前々からちょっと気になっていたeasy traveler。元々は年4回発行を目指していたそうですが、今年はまだ2号しか発行できていないとか…経営が心配ですが、より良質の雑誌作りを目指した結果なのでしょう。

今号は特集が東京、しかも外国人の方に東京を紹介するには?というコンセプトで、相撲部屋や懐石料理、また東京の狭小住宅など東京ならではの文化を紹介する、ということで買ってみました。それにしても東京の文化だったのか、狭小住宅って…確かにそうかも。

英語の対訳付き。英語のお勉強に最適です(笑)。それに外国の人に日本を紹介するのは実は結構難しいのです、これを読んで少しでも新しい表現が身につけばいいなぁと思って買いました。

という下心は置いておいて、雑誌としても完成度の高い仕上がりになっています。何よりこういう高尚な雑誌を買っている自分に酔えるというのが一番の効果かも。

…ってアレ?買った雑誌はちゃんと読みましょう(笑)。

評価:(5つ満点)

Dr.コトー診療所2006

img20061015.jpgいつかは行きたい志木那島
ついにDr.コトーが再開です。この続編、本当は2年位前に放映される予定だったみたいだけど何で延期になったんだっけ?コトーを演じる吉岡くんも私生活に色々変化があったようですが、またコトーに戻れて良かったのではないでしょうか。

以前と全く変わらないのはドラマの設定舞台となっている架空の島 『志木那島』 のロケ地、与那国島の海の美しさ。同じ国とは思えない美しさにボーっとしてしまいます。

そして何よりも嬉しいのは主題歌が以前と同じく中島みゆき 『銀の龍の背に乗って』 なのです!前回もエンドロールでイントロが始まると、涙が出そうになりました、そして海を背に走るコトーの自転車姿を見てまた涙。ああ、フジテレビの戦略に思いっきりハマりっぱなしの私(笑)。

今回新キャラとして、島の新しい看護士に蒼井優ちゃん、そして東京にいるコトーの学生時代の嫌味な同級生に堺雅人が出ています。この2人映画 『ハチクロ』 花本コンビ じゃないですかっ。しかしハチクロではすごーく気の良さそうな花本先生を演じていた堺さんが、このドラマではすごー傲慢な医者を演じていてまるで別人っ。役者さんってスゴイですね。

第1回から半泣きでしたので、恐らく今後もほぼ全回泣くでしょう、お得です。それにしても吉岡くん演じるコトー先生はあまりにも 『いい人』 なので、これが終わったら今度は極悪人の役を映画とかで演じてみて欲しいですね、そのギャップに結構行けるかも。

公式HPの 『和田さん写真館』 は毎回かなり楽しめます、ドラマをご覧になっている方はぜひ見てくださいね。

評価:(やっぱり主題歌は命)

東京子ども図書館講演会

kodomonohon.jpgrousoku26.jpg東京子ども図書館は1950〜60年代にかけて東京都内4ヶ所で始められた家庭文庫が母体となって生まれた私立図書館。1974年に東京都から公益法人の認可を受ける。現在児童室、文庫の他に研究資料室があり、講習会の開催や出版など子どもの本と図書館の質の向上のため様々な活動を行っている。依頼により講師の派遣も可能。97年東京都中野区にレンガ作りの新しい建物が完成。主な出版物に 『おはなしのろうそく』 シリーズ、『私たちの選んだ子どもの本』、『子どもの本のリスト』 がある。

図書館の読み聞かせサークルのメンバーの方にお誘い頂き、東京こども図書館の講師の先生方のストーリーテリングの講演会に行って来ました。何と言っても児童図書館の先駆けである同館、そこの先生方が来て下さるという企画!当日は子ども図書館の先生が2人、サークルのリーダー1人がストーリーテリングをしてくれました。

ストーリーテリング とは、文字通り 『お話を覚えて話して聞かせる』 という手法です。当然話者は 『覚える』 ことが必要です。まず覚えるのが大変じゃないか…と思うのですがサークルの皆さんに聞いてみると、覚えて話すと聞き手である子ども達の表情を見ながらできるので手応えを感じやすいとのことでした。でもやっぱり長い物語を覚えるのはスゴイ技。

講演は2時間、聞いたお話は次の6つです。
●風の神と子ども ●チム・ラビットとはさみ ●おなべとおさらとカーテン
●六人男、世界をのし歩く ●北斗七星 ●光り姫

日本の昔話と海外の昔話が盛り込まれており、どれも楽しめました。
お話の技を盗むどころか、私自身が子どもに帰ってお話を堪能してしまいました、それくらい惹きこまれてしまったのです。

Arne アルネ

arne17.jpgイラストレーター大橋歩氏自身による、企画/編集/写真取材で作られている大橋さんのこだわりがぎっしり詰まった雑誌。内容もさながらレイアウト、イラストのセンスの良さで、持っているだけで嬉しい雑誌。最新号は17号。
(大橋歩)1940年三重県生まれ。多摩美術大学卒業。イラストレーター。衣食住全般にわたる本を数多く出版。2002年、企画編集/取材/撮影全てを自身で担当する本誌を創刊。 

前々から可愛いデザインで気になっていた雑誌、アルネ。最新号17号をプレゼントで頂きました、とっても嬉しかったです!表紙も私の好きなボタンがたくさんで可愛いし、何より今回の特集が私好みです。

一番気に入った特集は 『COW BOOKSの移動古本屋仙台に行く』 。トラックに古本(主に絵本が多い)を積んで東京から仙台へ。たくさんのお客さんがお買い物をする様子と買った本を嬉しそうに抱えて写真に収まっている姿が、眺めていてこちらも嬉しい気分になります。

それにしても大橋さん、写真も全部自分で撮ってるのかな?なかなかな腕前ですよ。写真って難しいですよね。でも企画、編集からページ割までぜーんぶ自分で雑誌を作るって、いつかはやってみたい 『夢』 ですよね。

大橋さんの会社 イオグラフィックから販売されている文房具類や雑貨類もこだわりがあって素敵です。ただお値段が結構しますけど…。
シンプルな中に大橋さんのこだわりがギュッと詰まっていて、大好きです。

手元にあるだけで嬉しい雑誌、アルネ。雑貨と一緒にちょっとしたプレゼントにしてもいいですね。

評価:(やはり人生はこだわりが大事)

YOSHIOTO NARA + graf A to Z

atoz01.gif北国の古びたレンガ倉庫。そこにAからZまで26の小屋が立ち並び3ヶ月だけの架空の街が出現します。少年時代の記憶と対話し作品を制作し続けてきた奈良美智と、暮らしの中の 『ものづくり』 通して生活環境をデザインしてきた芸術集団graf。奈良とgrafが出会った2003年、大阪から台湾、韓国、横浜と移動してきた旅の軌跡は美術館やギャラリーには収まりきれず、世界中から集められた廃材で作られた小屋の中に独特の風合いや肌触りを持って表現されているのです。
『AtoZ』 は企画、運営全てをボランティアスタッフで行います。会場となる大正時代創立の吉井酒造煉瓦倉庫では2002、05年に奈良美智の個展を開催、今年度2006年の展覧会が最終となります。
(YOSHIOTO NARA + graf A to Z 公式HPより抜粋)


atoz03.jpgatoz05.jpg現代美術家として著名な 奈良美智(なら よしとも) と大阪の芸術家集団 graf による斬新な形の美術展、AtoZ。

『廃材で作った小屋の中に美術作品を展示する』 という技法もさながら『企画・運営を全てボランティアスタッフで行う』 というコンセプトと、それを実際に行ってしまうところがまずスゴすぎです。

友人が奈良美智が好きだと聞くまで実はそれほど興味がなかった今回の展覧会ですが、改めて彼の作品を見てみるとムスッとした子どもの表情の中に何か訴えてくるものがあるような…。それを確かめに行って来ました。

会場の弘前市に至るにはH市からは実は非常に便が悪いです。友人が往復とも運転をしてくれて(感謝!)無事行って帰って来ました、私だけだったらとても行けなかったかも。

まず会場の←煉瓦倉庫がスゴイ。風情ありすぎます。ここは日本で最初のシードル工場だったそうです、弘前はりんごの名産地ですからね。

倉庫の壁に展覧会の大きな文字、そして女の子の絵が描いてある大きな幕↑(幕の左下は私、身長158cm)。これ欲しいけど一体いくらで買える?しかも展覧会が終了したらどうなるの?ボランティアさん達でくじ引きとかして当たった人がもらって自宅に飾るとか?などと考えてました私…すみません。

評価:(いつかは本物買いたい)

戯曲寺山修司論

tarayama.jpg寺山修司とは何者か?
青森県立美術館では昨年に続き県民参加型演劇を開催します。県民参加型演劇とは、県民が出演者となるなど、青森県立美術館が県民と共に作り上げていく演劇です。今年度は30歳までの寺山修司に焦点を当て 『新しい寺山修司を発見する』 ことをテーマに、一輪車やダンスなど様々なパフォーマンスを組み合わせた新しい形の舞台を創造します。『戯曲 寺山修司論』 の一部は 『寺山修司全詩歌句』 (思潮社) より、引用しています。(青森県立美術館HPより抜粋)


なかなか趣向を凝らした演出で、前衛演出家 寺山修司を語ろうという意気込みを感じた作品でした。何と言っても【あの】寺山修司を【戯曲で】論じようというのですから、これ位はやらないとね。

脚本と演出に感動し、市民(プロ・アマ問わずオーディションによる出演者決定)参加型ということでもまた感動し、観てきました。

寺山修司という人を語るには、一言どころか二言三言、それ以上、言葉を尽くしても語りきれないのかもしれません。だから諦める、というのではなく自分の言葉で彼を語ろう、という脚本家の気持ちが伝わってくる、素晴らしい内容でした。

1幕。寺山修司を卒論テーマに選んだ女子大生の部屋に、次々と友達や大家さんや変な人達?が集まってくる。このシーンの意図は?怒濤のように押し寄せる人や情報の中で生きている私達、それは寺山自身も同じだったのではないか。何かの価値観を押しつけられながらも、 『それはおかしい』 『それはこうあるべきだ』 と言う周囲の声に惑わされることなく生きた、彼の生き様。それを女子大生は求め、彼の原風景のある三沢市へと向かうのです。

2幕。彼自身の出生の経緯を基に、虚構をふんだんに盛り込んだ寺山作の長編叙事詩 『李庚順』 の朗読シーン。朗読する役者達、その前で踊るダンサー集団、バックの大スクリーンに映し出される詩の一部。必死で耳で朗読を聞き、ダンスを眼で観て、非常に疲れましたがとても良かったです。こうして寺山修司も必死に耳で様々な音を拾い、眼で様々な物をできる限り見ようとして来たのかもしれない、と思いました。

全体として、寺山修司が固執した(と言われている)母親への想いを中心に描かれた作品です。母さんはなぜ自分を置いて働きに行ってしまったのか。なぜ自分のそばにいてくれないのか。父さんがいないからだ、父さんを奪っていった戦争が憎い。

激しい愛憎の中で、最後のシーン。中学生の頃の寺山と、大学生(大人?)になってからの寺山が、同じように家から出かけるシーンで

『母さん、仕事は?』
『ずっと、いるよ。』


母さんというものは、ずっとそばにいて欲しいもの。ずっと子どものそばにいなくてはいけないもの。それを追い求め続けた寺山の、気持ちが伝わってくる舞台でした。

ところどころ涙ぐみましたが、一番泣けたのは

『僕の誕生日は戸籍上では実際と10日ほどずれている。それを母に問い質すと「おまえは汽車の中で生まれたからね」と言う。実際にはあり得ない話なのだが、僕は大きくなるまでそれを信じていた。』

というシーン。寺山の詩 『もしも住む家がなかったら』 を思いだし、泣きそうになりました。

来年も今後も、ずっとこうした県民参加型の県立美術館主導の演劇が開催されることを願っています。

評価:(5つ満点)
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急にアクセス数が増えていて、自分でもビビリ…(笑)。10/10でブログ開設10周年!日付が追いつくよう頑張ります。
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プロフィール
名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
兼業主婦
趣味:
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