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読書と映画と観劇と

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月光ノ仮面

gekkou.jpg古典落語の傑作 『粗忽長屋』 を題材に独特の板尾ワールドを展開。全ての記憶を失い戦地から戻ってきた人気落語家。かつての師匠や恋人に支えられわずかの記憶を辿ってゆきながら復帰を目指すが、そんなある日もう1人の男が戦地から帰ってきた。本物の落語家は2人の男のうちどちらなのか。板尾創路監督作品。

正直…期待が大きすぎました。見終わってしばらくして、これってジキル博士とハイド氏、という話なのか?とも思いましたが、そうゆうことでもないみたいです。石原さとみが本作の主演ですね。どこかのレビューにもそうありましたが彼女の演技は素晴らしいです。また突如脈絡もなく何回か登場するドクター中松も、インパクト強大です(笑)。

板尾さんは今回もバリバリです、周囲もおっかしい板尾さんを盛り上げます、そこはかなり楽しめます。このチーム板尾でしか出せない空気感は今回もバッチリでした。落語家弟子役の柄本佑さん、六角精児さん、カラテカ矢部さんとかみんな見事なハマリ役でよくぞここまでキャストを揃えた!と拍手です。

だから、ストーリーが訳分かんなくても、この板尾ワールドが楽しめれば、まぁいいか。という内容の映画です。

評価:(5つ満点)
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オペラ座の怪人 25周年記念 in ロンドン

opera25.jpgロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールにて行われた25周年記念公演。終幕後アンドリュー・ロイド・ウェーバー自身による挨拶、歴代のファントムやサラ・ブライトマンによるオペラ座ナンバーのサプライズあり。19世紀中頃のパリ・オペラ座。そこではオペラ座の怪人の仕業とされる奇怪な事件が人々を震撼させていた。醜く歪んだ顔を仮面に隠しオペラ座の地下深くに暮らす怪人は、コーラスガールのクリスティーヌに心を寄せる。そして音楽の天使として彼女に近づき、プリマドンナに仕立てるべく夜ごと歌を指導していた。しかしクリスティーヌは再会した幼なじみのラウル子爵と愛し合うようになる。それを知り嫉妬に狂った怪人がとった行動とは。

ロイヤル・アルバート・ホールの広さ!深さ!すごすぎます、まさにここはオペラ座。天井桟敷の席だと何も見えないのでは…という深さです。オーケストラが通常は舞台の下の方にいますが、ここでは舞台の上の方にいるのもすごいです。観客席が上まであるから、オケが下だと音が届かないのかも。俳優達の歌唱力はさすがです、さすが選ばれた人々という感じなのですが、残念だったのは舞台装置の背景が、すべてスクリーンに映した映像だったということ。確かに便利だけど何か手抜き感がぬぐえません。衣装、小道具、大道具、どれをとってみても劇団四季の方がすごいです。やはりジャパニーズ・ブロードウェイ、四季はすごかった!と改めて四季の舞台の素晴らしさをここで実感してしまいました。

しかし迫力は満点です、しばしば映画だということを忘れて拍手しそうになりました。ラストのおまけもすごいです、ウェーバーさんがオペラ座についてあれこれ喋るのもすごいことですが、彼が 『My angel of music !』 と紹介したサラ・ブライトマンが出てきて、歴代のファントムを務めた俳優4人と一緒にオペラ座ナンバーを唄う!これはゴージャスすぎるカーテンコール!3時間上映は長かったですが満足しました。やっぱりまた四季のオペラ座を観に行きたくなりました、今年中に行けるかなぁ。

評価:(演劇ファンのあなたに)

マイウェイ

myway.jpg12,000キロの真実/幼い頃はその陸上競技の技を競い合った2人の少年。戦争が2人の友情を引き裂いた。戦場で上官と部下として再会した2人は数奇な運命により日・ソ・独三国の軍服を身に纏い12,000キロの旅に出ることとなる。その果てに2人が見出したものとは?オダギリジョー、チャン・ドンゴン主演、カン・ジェギュ監督作品。韓国。

オダジョーとチャン・ドンゴンという2大スターの競演というだけでも話題の本作ですが、延々と続く戦争の悲惨なシーンを見続けるのはやはり辛いものがあります。またストーリー全体が壮大すぎて展開が早く、ちょっと追いつけない部分もあります。しかし過酷なシーンを取り続けたスタッフと俳優陣がとにかくすごいです。今はどこまでがCGなのか全く分からんですが、それでも真冬のロシアでのシーンは本物でしょうしすごい迫力でした。

脇を固める俳優陣にファン・ビンビン、山本太郎など。山本の狂気ぶりもまたいいです。ファン・ビンビンは久しぶりに見ましたが死にそうなシーンばかりで彼女の美しさがよく分からないという…。昔会社勤めをしていた頃、上海出身の映画好きの同僚とファン・ビンビン整形疑惑の話をしたことを思い出したり。

ついほんの6、70年前までこのような過酷な戦争が行われていたことに、改めて驚愕をおぼえます。オダジョーが繊細な役どころ、チャン・ドンゴンが骨太なところとバランスがとれているところも良かったですね。ただ、画面は揺れっぱなしです、韓国映画の手法なのでしょうが邦画のカメラが揺れない映画に慣れている身としては、鑑賞後しばらくしんどかったです。

評価:(5つ満点)

黄色い星の子供たち

star.pngナチス占領下の1942年パリ。ユダヤ人は胸に黄色い星をつけることが義務付けられる。11歳のジョーは星を付けるのが嫌だったが、学校でも近所でも心優しいフランスの人々は彼らを今まで通り隣人として扱っていた。突然パリに住むユダヤ人の迫害が始まる。彼らを救おうとユダヤ人医師(ジャン・レノ)と赤十字派遣の看護婦は奔走する。ナチス・ドイツの占領下にあったヴィシー政権時代のフランスで起きたヴェロドローム・ディヴェール大量検挙事件を描く。原題La Rafle.は 『一斉検挙』 の意。フランス。

ジャン・レノはやっぱりフランス語をしゃべっているのがいいね~(フランス語分からんくせに)、と友人に言ったら、そうだねドラえもんよりカッコイイよね。そうだ、ジャン・レノ今はドラえもんなのだ(トヨタCM)。彼にドラえもん役をオファーしてやらせてしまうトヨタ、やっぱりすごいかも。

じゃなくて映画。フランス国籍を持ちフランス人民として暮らすユダヤ系の人々にも迫る、ナチスドイツの迫害。当時のフランス政府の決断、それを実行したパリ警察、そして彼らを守ろうとしたパリ市民の勇気。と書くとフランスの人々の良心をアピールするための映画か、ともとれますが、90年代までフランス政府はこの迫害があった事実すら認めていなかったこと、そして改めてその罪を認め、パリでもこのようなことがあったということを映画にした、やはりフランス人の勇気を称えたいと思うのです。

子ども達の演技、そしてジャン・レノの存在感。そして戦後何十年経とうとも、ホロコーストを題材にした映画作成がなくならない、という事実。21世紀の今も考え続けなくてはならないことです。

評価:(5つ満点)

ゴーストライター

ghostwriter.jpg元英国首相ラング(ブロスナン)の自叙伝執筆を依頼されたゴーストライター(マグレガー)。1ヶ月以内に仕上げるという厳しい条件の下彼は仕事を始めるが、ラングは就任時に加担した戦争犯罪で訴えられる状況に陥る。ラングの近くで取材をしながら原稿を書き進めるうち、ラング自身の過去に違和感を覚えた彼は前任者の不審な死を探ることで国家を揺るがすある恐ろしい秘密に触れてしまう。国家規模の大きな陰謀とは。『戦場のピアニスト』 ロマン・ポランスキー監督作品。

いやー面白かったです。首都圏から遅れること数ヶ月の公開ですが、それでも十分スクリーンで観る価値アリです。なぜ、ラングも周囲も元首相の彼の自叙伝発行にこんなに必死なのか?なぜ、前任者はここまで仕事をしておきながら、不慮の死を遂げたのか?前任者が隠し残した資料の秘密は?パタパタパタとカードがめくられるように、秘密が露見してきます。イワン・マグレガーの存在感がいいですね。またかつて007として名を馳せたブロスナンが、戦争犯罪人として告発される役をしているというところがまた、面白いんだそうですが。ブロスナンも年取りましたね、私は彼の007がいっちばん好きです、だって文句なしにカッコイイもん。

私はいつもこういう作品をあれこれ考えず観るので最後までしっかり楽しめました。知りすぎる…って本当に恐ろしいですね。かといって知らなければいいのか?という問いかけでもあります。

評価:(5つ満点)

サンザシの樹の下で

sanzashi.jpg1970年代初頭の中国。文化大革命に基づく政府の政策 下放(シャオファン)により農村に派遣された女子高生ジンチュウは、地質調査に来ていた青年スンと出会い恋に落ちる。政府の高官の息子で裕福な彼と反革命分子とされた両親を持つ自分との道ならぬ恋。やがて2人の逢瀬はジンチュウの母の知るところとなり、2人は会うことができなくなる。お互いを想い続ける中スンが入院したとの知らせがジンチュウに届くが。 『13億人の妹』 とのキャッチコピーの新人チョウ・ドンユィ。チャン・イーモウ監督作品。

とにもかくにもチャン・イーモウ監督作品なので見に行きました。 『13億人の妹』 ってすごいな。確かにチョウ・ドンユィはすごく可愛かったですが。ストーリーがいまいち中途半端な気がするのはやはり、文革について突っ込んだ話はできないということでしょうか。この映画の中では下放に行っている高校生らはちょっと修学旅行気分なところもあり楽しそうなんです、でも実際はどうだったのか?悲恋の話なのですがこの2人の悲劇を誰にぶつければいいのか分からないところがまた、いまいち感情移入できませんでした。

70年代の中国、貧しい時代。サンザシの花が描かれた洗面器に大喜びするジンチュウ。それにしても彼女が冬場に来ているキルトの上着の花模様、あれは本当に可愛いです。 『初恋の来た道』 でチャン・ツィイーが着ていた上着もホント可愛かった。中国行ったらぜひあれは買いたいです。

評価:(5つ満点)

アジョシ

ajyosi.jpg世間を避けるように孤独に暮らしていたテシク。隣家の少女ソミは母親が仕事で忙しくテシクを アジョシ(おじさん) と呼び、たった1人の友人として慕っていた。ある日麻薬密売に巻き込まれた母親と共にソミが犯罪組織に誘拐される。ソミを救うため組織を追うテシクは事件の背後に隠された真実を知るが。『母なる証明』 のウォンビンと 『冬の小鳥』 で絶賛された子役キム・セロンの共演。

主役のウォンビン…なぜかずっと 『チャン・ドンゴン』 だと思い込んでたのでずっとおかしいおかしい、顔が違うようだし第一こんなに若いはずがない。整形なのか…とずっと思い込んでて、映画を見終わってからやっと気付きました。これはウォンビン、違う人だ(笑)。

子役の女の子も、ずっと冬の小鳥のジニに似てる似てる…と思ってたらやっぱり同じ子でした。ずっと大きくなってて冬の小鳥の時のような凄まじさは感じませんでしたが、今回も良かったです。やっぱり彼女の演技力にはアシダマナちゃんもビックリ。

内容はR15。韓国マフィア恐るべし。しかし何よりもウォンビンが格好良すぎて驚きました、韓国スターは本当に格好良すぎます。皆さんが惚れちゃう気持ち、よく分かります。

評価:(韓国映画はバイオレンスが多い)

猿の惑星:創世記

planetape.jpgある科学者が密かに育てていたシーザーという名の猿はその母から特殊な遺伝を受け継いでいた。突然変異的な進化を遂げ、人間の創造を遥かに超えた知能を手に入れたシーザーはやがて人類最大の脅威となる。人間が猿に支配される世界の前夜を描く。猿の惑星シリーズ前夜の物語。

さて何よりすごいのは猿達が全部CGだということ。動物映画なのに動物が全部CGってどういうこと?と動物愛護団体から抗議が来たとか来ないとか。そのくらい今はCGで何でもできるようになってしまいました。

さてこのシーザーが将来 『偉大な猿』 になるわけですかね?よく分からないです。偉大な猿って英語では 『Great Ape』 ですかね。誰か教えて。ストーリーは実によくできてます、なぜ普通のチンパンジーであったシーザーがここまで脳の進化を遂げたのか。突然変異+アルツハイマー治療薬の効果、すごいですね。しかしその副作用は確実に起こり…。

本シリーズが大好きな私のようなファンは必見ですが、そうではない方、全シリーズをご覧になっていない方にはあんまり面白くないかも、です。とにかく最初のシリーズはすごく面白いので機会があればぜひご覧くださいね。

評価:(5つ満点)
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名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
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車が新しくなりついにiPodがつなげる環境に!すごいぞ技術の進歩!
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