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読書と映画と観劇と

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インセプション

inception.gifコブは人の夢に入り込みアイディアを盗むという犯罪技術のスペシャリスト。しかしこの才能が原因で最愛のものを失くした上、国際指名手配となっている。人生の一発逆転を狙い最後の仕事に挑むが、それは盗むのとは反対に夢の中で考えを植え付ける(インセプション)というものだった。完璧なチームでの完璧な計画がスタートするが、コブとそのチームを次々と危機が襲う。

デカプリオ再び。シャッターアイランドと比べてホントに分かりやすい内容でした(笑)。夢の階層が2層、3層と進んで行くに連れて現実の世界での時の流れは遅くなっていく、という設定が効いてますね。つまり夢3層の中では10年経っても、現実の世界は半年しか経っていなかった、というようなことです。宇宙時間と地球時間の違い、みたいな感じ。

夢の世界であまりに長く暮らしているとそちらが現実のように感じられてしまう…マトリックスですね。そりゃあ誰だって自分が作り上げた世界の方が居心地いいですからね、でもそこはやはり現実ではないということです。

渡辺謙やはりいいですね、重厚さが素晴らしい。老人になったシーンは必見です。

それにしても映画狂の知人が 『デカプリオの映画はどれも同じ印象』 と言っていましたがそれは私も感じました。シャッターアイランドとこのインセプション、再来年辺りはきっと印象はいっしょくたになってしまっていることでしょう。デカプリオがスター過ぎて印象が強すぎるのか、それとも単に大根なのか!?

評価:(CG万歳)

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ザ・ウォーカー

walker.gif空が光った時、世界はすべてを失った。焼け果てた大地と崩れ落ちたビルの中、生き残るわずかな人々にはわずかな希望もない。その廃墟の中を1人の男が世界でたった1冊残ったというる本を運び30年間旅を続けていた。彼の目的地はただ 『西』 というだけ。本の秘密とは、なぜ男は西を目指すのか。世界の運命を握る本を奪おうとする独裁者が現れた時、男は何を決断するのか。原題 :THE BOOK of ELI 。

デンゼル・ワシントン、若いですね~とても還暦を超えているとは思えません。存在感、キレのある演技、やはりどれをとっても名優です。

原題はTHE BOOK of ELI :イーライの本。確かにこのままじゃ邦題としてはインパクトなさ過ぎだから 『ザ・ウォーカー』 とした配給元はなかなかですが、この映画のテーマはやっぱりイーライが運ぶこの 『本』 にあるわけですから原題の方が見終わった後はしっくり来ますね。

本を守るためなら他を犠牲にすることも厭わないイーライ…そんなに大事な本とは一体何なのか?そして荒廃した未来で本の持つ 『知識』 にすがろうとするギャング達。読む本が足りないのはよく分かるけどそんなに本のことで躍起にならなくても…何がそんなに他の本とイーライの本が違うのか?人々の心を惹き付けて止まない本だというイーライの本の中身は?

後半は大体この本の秘密が分かってきますが、それでもなお驚愕なのはラスト!ついに本を手に入れ開いてみたギャングは…!このシナリオは見事ですね。思わず 『ははあ~』 と言いそうになりました。

ラスト 『西』 にたどり着いたイーライを迎え入れてくれたコミュニティとは?一応ハッピーエンドのように終わっていますが、それにしても本を守るためとは言えあんなに悪漢達を倒して(殺して)来なくても良かったのではないか…と思ってしまうのは、自分が平和な世界に生きているからでしょうか。

デンゼル・ワシントンの魅力と本の秘密、2つ楽しめるお得な作品です。

評価:(5つ満点)

告白

kokuhakum.pngある中学校の終業日。1年B組の担任 森口悠子が告白を始める。数ヵ月前にシングルマザーの森口が学校に連れてきていた一人娘の愛美はプールで事故死したとされていたが、本当はこのクラスの生徒であるAとBにより殺されたのだと。少年法に守られた彼らを警察に委ねるのではなく自分の手で処罰すると森口は宣言する。中島哲也監督作品。

松は体当たり演技、キョーレツな原作をそのまま映像化、よくしたなぁと思います。でもやっぱり松は松だなーイマイチ森口先生には見えない。松が可愛らしすぎるのか個性が強すぎるのか。それが松たか子の女優としての一番の魅力なのかもしれないけど、本作ではややミスマッチ。

原作(本)ほど鬼気迫る感はなく、やや残念。

評価:(5つ満点)

孤高のメス

kokounomes.gif1989年、ある市民病院に外科医 当麻鉄彦が赴任する。見栄と体裁を気にかけ簡単な外科手術ひとつまともに行われないその腐敗した病院で、次々と困難なオペを成功させる当麻。彼の 『目の前の患者を救いたい』 という信念はやがて病院を、そして人々を動かしていく。そんな中、病に倒れた市長が市民病院へ搬送されてくる。彼を助ける方法は唯一、脳死状態の少年から肝臓移植を受けること。しかし、それは日本の法律ではいまだ認められていない禁断のオペだった。当麻の決断は。

堤真一はじめ夏川、余、平田、柄本といったキャスト陣がみんなしっくりくる配役というところがまず素晴らしいですね。キャストらがそれぞれのカラーを意識した見事なチームワーク。夏川、余の両氏の存在感が厚いので、ややエキセントリックな役柄の堤さんが浮かないです。テレ朝らしく生瀬、吉沢というブラッディマンデー(ドラマ)メンバーも勢揃いですけど。生瀬さんは悪役もなかなかいいのですが、もう少し凄みが欲しかったですねぇ。どうしても矢部警部(トリック)のイメージが強すぎて笑ってしまう…。

ストーリーは急死した母の日記を元に回想していく、という構成がまた見事。時代は89年、平成元年。病院のたたずまいや人々のファッションはまだまだ昭和。かといってテーマは昭和は良かったというノスタルジーではなく、時代を経ても人の想いや信念というものは何も変わらないのではないか、変わらないだろうというのが大きなテーマ。手術シーンも割愛せず表現しています、うごめく内臓(!)の様子とか、今の映画の技術は本当にスゴイ!の一言です。

脳死間移植の是非を問う、という映画ではないと各メディアの宣伝にあったとおり、押しつけがましさは特に感じません。脳死移植法制定前という時代設定も効いていると思います。ただひたすらに、余さんの演技に泣かされます。それも余さんだからあざとさを感じさせない、実に上質の日本映画です。

評価:(5つ満点)

母なる証明

hahanaru.gif早くに夫を亡くして以来1人息子のトジュンと静かに暮らすヘジャ。そんなある日、静かな街で凄惨な女子高生殺人事件が起こり、トジュンが第1容疑者として逮捕される。事件の解決を急ぐ警察がトジュンを犯人と決めつけ無能な弁護人も頼りにならない中、ヘジャは真犯人を捜し出し息子の無実を証明しようとするが。ポン・ジュノ監督作品。

『今年最高の映画』 と知り合いの映画狂(失礼)のブログにあったもので、張り切って行きましたが期待がかなり大きすぎました…。俳優らの名演技には確かに感動しましたが肝心のストーリー、あの真犯人の描き方は…賛否両論ではないでしょうか。私は正直納得できません。犯人の心情というものが全くないかのように描かれており、そんなことはないだろうと思ってしまいます。ところどころ破綻とまで行かなくても非常に不自然さを感じたというか、不自然さを感じてしまう時点で私はやっぱり理解できていないのかな。

そういう感じた不自然さも含めて 『母の愛』 というのがテーマ、ということでしょうか。見終わってだいぶ経ってからも残る、この後味の悪さ。もしやこれが一番の狙いかも?なかなかに重い映画ですので、体調の悪いときはオススメしません。

評価:(もう1回観たらいいかも?)

海角七号

kaikaku7.gifミュージシャンの夢敗れ台北から故郷の恒春に戻った青年アガは郵便配達の仕事に就くが無気力な日々を送っていた。アガは郵便配達の途中で日本語で書かれた60年前の手紙を見つける。そんな時日本の歌手 中孝介を招いて行われる町興しのライブに前座バンドとして駆り出されることに。オーディションで集められたメンバーは寄せ集めで練習もままならない。ひょんなことから彼らのマネージャーをする羽目になった日本人女性 友子とも衝突してばかりだったが。1940年代と現代の台湾を舞台に60年間届かなかったラブレターが2つの時代の恋物語をつなぐラブストーリー。

台湾で大ヒットした本作、公開された2009年に台湾の人々の挨拶は 『海角七号を観ましたか?』 だったとの宣伝文句に大いに発奮し、張り切って行ってきました。映画、映画はやはりヒューマンドラマですね、自主製作並の低予算というのがいくらか分からないけど、そこに信念があれば予算など関係ない、という素晴らしいまでの好例です。

日本人歌手役として本人役で出演している中孝介、物語の伏線となっている手紙を巡る回想シーンでは、手紙を出した日本人教師役もしていたそうです。本人役があまりにベタだったので(セリフ棒読み)同一人物とは全然気付きませんでしたが、教師役はなかなか雰囲気があってよかったです、好演でした。田中千絵も若干エキセントリックというか日本人というステレオタイプで描かれていやしないか、と最初は思いましたが、他の台湾人のキャラが骨太に描かれており、彼女もあれ位キャラを前に出していかないと、実際の台湾社会で生き抜くのはできないのかも、というリアリティが徐々に感じられました。特にマラサン(焼酎会社営業マン)氏は南方台湾人の気質そのままだとあり、キャラの面白さも併せて非常に興味深かったです。

ラストのコンサートも2人の恋の行方も、昭和50~60年代の古き良き時代を見ているようでしみじみしちゃいました。映画はやっぱり、ヒューマンドラマですよね。

評価:(必見!)

名探偵コナン 天空の難破船

conan2010.jpgテロリスト 『赤いシャムネコ』 によって恐るべき細菌兵器が強奪された。7日後にこの細菌兵器を使ってテロを起こすという。その一方で鈴木財閥の相談役・鈴木次郎吉は怪盗キッドに挑戦状を出す。自身が完成させた世界最大の飛行船ベル・ツリーI世号からビッグジュエル天空の貴婦人を盗み出せというのだ。キッドもこの挑戦を受諾。飛行船にはコナン、蘭、小五郎、独占取材班らが乗り込みキッドを待ち受けるが…。劇場版名探偵コナン第14弾。

今回は 難破船:ロストシップ  と読みます。
3人でアニメ映画鑑賞なんてもう最後かも。ということで出かけてきました。やっぱり混んでて席は前から4列目!きつかったけど楽しんできました。

行く前に 『天空の難破船ってどういうストーリー?』 『知らん。』
と話していた私と第1王子に第2王子が、
『テロリストが出てきて、細菌兵器があってね…』
なぜ君は知っている?情報早いな…と第2王子の成長もちょっと感じつつ行ってきました。

今回のプロットはなかなか良かったです、テロリストらがバイオテロを起こそうとして、と見せかけて…と二段オチの展開はなかなかお見事でした。敵役の怪盗キッドは大活躍で、キッドがいなかったらコナン君死んでたでしょう、というのに助けてもらってお礼の一つも言えないコナン君って…どうなんでしょう?せめて 『助けてくれて、ありがとう』 位は言おうよ、コナン君。

途中服部君らと出てきた小学生男子の声優があまりにベタ棒読みだったので、こりゃー一般公募の声優体験だなと思い込んでたら、何とその子が大橋のぞみさんでした。あちゃー。

評価:(5つ満点)

アリス イン ワンダーランド

aliceinwl.png19歳のアリスは退屈な男ヘイミッシュから求婚されパーティを逃げ出す。懐中時計を持った白ウサギと遭遇したアリスはアンダーランドと呼ばれる不思議の国へ迷い込む。そこは美しくもグロテスクなファンタジーワールドで独裁者 赤の女王によって支配されていた。奇妙な住民たちは暗黒時代を終わらせる救世主の登場を待ちわびており、アリスこそがその救世主だというのだが。『チャーリーとチョコレート工場』 のティム・バートン監督作品。

3Dの実力を遺憾なく発揮した一作。アバターよりも飛び出す映像が効果的でした。ただ3Dメガネの特性か、全体がすごく暗いのが残念ですね。アンダーワールドだから暗いのかもしれないけど、途中メガネを外すとやっぱり少し明るくなりましたもので。

赤の女王  ヘレナ・ボナム・カーターが好演です。ハリーポッターでも悪役がハマっている彼女、その存在感は抜群。アラン・リックマンはどこに出ていたのだ…と思っていたらイモ虫(CG)でした、そりゃ気付かないわ。

ストーリーうんぬんと言うより映像の奇抜さに焦点を置いているので感動とかはないです(笑)。キャラクター設定もハッキリ言えばどうでもよく、マッドハッターは案外まともな役柄なのだとちょっと驚いたり。ストーリーについて少し言うならば白の女王、アンタはズルイだろう、何もしようとしないで。というところですね。

なお、この作品はお子さまには向かない内容です。ストーリー性を重視していない上に、若干世の中全般に対し、批判的な部分もあります。

評価:(5つ満点)

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名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
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