コブは人の夢に入り込みアイディアを盗むという犯罪技術のスペシャリスト。しかしこの才能が原因で最愛のものを失くした上、国際指名手配となっている。人生の一発逆転を狙い最後の仕事に挑むが、それは盗むのとは反対に夢の中で考えを植え付ける(インセプション)というものだった。完璧なチームでの完璧な計画がスタートするが、コブとそのチームを次々と危機が襲う。
デカプリオ再び。シャッターアイランドと比べてホントに分かりやすい内容でした(笑)。夢の階層が2層、3層と進んで行くに連れて現実の世界での時の流れは遅くなっていく、という設定が効いてますね。つまり夢3層の中では10年経っても、現実の世界は半年しか経っていなかった、というようなことです。宇宙時間と地球時間の違い、みたいな感じ。
夢の世界であまりに長く暮らしているとそちらが現実のように感じられてしまう…マトリックスですね。そりゃあ誰だって自分が作り上げた世界の方が居心地いいですからね、でもそこはやはり現実ではないということです。
渡辺謙やはりいいですね、重厚さが素晴らしい。老人になったシーンは必見です。
それにしても映画狂の知人が 『デカプリオの映画はどれも同じ印象』 と言っていましたがそれは私も感じました。シャッターアイランドとこのインセプション、再来年辺りはきっと印象はいっしょくたになってしまっていることでしょう。デカプリオがスター過ぎて印象が強すぎるのか、それとも単に大根なのか!?
評価:(CG万歳)
早くに夫を亡くして以来1人息子のトジュンと静かに暮らすヘジャ。そんなある日、静かな街で凄惨な女子高生殺人事件が起こり、トジュンが第1容疑者として逮捕される。事件の解決を急ぐ警察がトジュンを犯人と決めつけ無能な弁護人も頼りにならない中、ヘジャは真犯人を捜し出し息子の無実を証明しようとするが。ポン・ジュノ監督作品。
『今年最高の映画』 と知り合いの映画狂(失礼)のブログにあったもので、張り切って行きましたが期待がかなり大きすぎました…。俳優らの名演技には確かに感動しましたが肝心のストーリー、あの真犯人の描き方は…賛否両論ではないでしょうか。私は正直納得できません。犯人の心情というものが全くないかのように描かれており、そんなことはないだろうと思ってしまいます。ところどころ破綻とまで行かなくても非常に不自然さを感じたというか、不自然さを感じてしまう時点で私はやっぱり理解できていないのかな。
そういう感じた不自然さも含めて 『母の愛』 というのがテーマ、ということでしょうか。見終わってだいぶ経ってからも残る、この後味の悪さ。もしやこれが一番の狙いかも?なかなかに重い映画ですので、体調の悪いときはオススメしません。
評価:(もう1回観たらいいかも?)
テロリスト 『赤いシャムネコ』 によって恐るべき細菌兵器が強奪された。7日後にこの細菌兵器を使ってテロを起こすという。その一方で鈴木財閥の相談役・鈴木次郎吉は怪盗キッドに挑戦状を出す。自身が完成させた世界最大の飛行船ベル・ツリーI世号からビッグジュエル天空の貴婦人を盗み出せというのだ。キッドもこの挑戦を受諾。飛行船にはコナン、蘭、小五郎、独占取材班らが乗り込みキッドを待ち受けるが…。劇場版名探偵コナン第14弾。
今回は 難破船:ロストシップ と読みます。
3人でアニメ映画鑑賞なんてもう最後かも。ということで出かけてきました。やっぱり混んでて席は前から4列目!きつかったけど楽しんできました。
行く前に 『天空の難破船ってどういうストーリー?』 『知らん。』
と話していた私と第1王子に第2王子が、
『テロリストが出てきて、細菌兵器があってね…』
なぜ君は知っている?情報早いな…と第2王子の成長もちょっと感じつつ行ってきました。
今回のプロットはなかなか良かったです、テロリストらがバイオテロを起こそうとして、と見せかけて…と二段オチの展開はなかなかお見事でした。敵役の怪盗キッドは大活躍で、キッドがいなかったらコナン君死んでたでしょう、というのに助けてもらってお礼の一つも言えないコナン君って…どうなんでしょう?せめて 『助けてくれて、ありがとう』 位は言おうよ、コナン君。
途中服部君らと出てきた小学生男子の声優があまりにベタ棒読みだったので、こりゃー一般公募の声優体験だなと思い込んでたら、何とその子が大橋のぞみさんでした。あちゃー。
評価:(5つ満点)
19歳のアリスは退屈な男ヘイミッシュから求婚されパーティを逃げ出す。懐中時計を持った白ウサギと遭遇したアリスはアンダーランドと呼ばれる不思議の国へ迷い込む。そこは美しくもグロテスクなファンタジーワールドで独裁者 赤の女王によって支配されていた。奇妙な住民たちは暗黒時代を終わらせる救世主の登場を待ちわびており、アリスこそがその救世主だというのだが。『チャーリーとチョコレート工場』 のティム・バートン監督作品。
3Dの実力を遺憾なく発揮した一作。アバターよりも飛び出す映像が効果的でした。ただ3Dメガネの特性か、全体がすごく暗いのが残念ですね。アンダーワールドだから暗いのかもしれないけど、途中メガネを外すとやっぱり少し明るくなりましたもので。
赤の女王 ヘレナ・ボナム・カーターが好演です。ハリーポッターでも悪役がハマっている彼女、その存在感は抜群。アラン・リックマンはどこに出ていたのだ…と思っていたらイモ虫(CG)でした、そりゃ気付かないわ。
ストーリーうんぬんと言うより映像の奇抜さに焦点を置いているので感動とかはないです(笑)。キャラクター設定もハッキリ言えばどうでもよく、マッドハッターは案外まともな役柄なのだとちょっと驚いたり。ストーリーについて少し言うならば白の女王、アンタはズルイだろう、何もしようとしないで。というところですね。
なお、この作品はお子さまには向かない内容です。ストーリー性を重視していない上に、若干世の中全般に対し、批判的な部分もあります。
評価:(5つ満点)