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読書と映画と観劇と

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ドラえもん新のび太と鉄人兵団

dora2011.pngのび太とドラえもんは北極で拾った巨大なロボットの部品を組立ててザンダクロスと名付け、誰もいない鏡の世界で遊んでいた。そこへロボットの持ち主だと名乗る少女リルルが現れる。リルルとザンダクロスはロボットの星 メカトピアから地球人を奴隷にするために送り込まれたというのだ。恐ろしいロボット兵団を前にドラえもん、のび太と仲間達は地球を救えるのか。

リメイクだそうですが全然覚えてなかったです。泣きました、ドラえもん。感動しました。震災後久しぶりに観た映画ということでも、感無量でした。

リニューアルドラえもんになってからのび太らキャラが現代風というか平成っ子になってますね。のび太、ジャイアン、スネオのそれぞれの個性があまり際立っていないというか、均一になりつつあります。しずかちゃんも以前は神経質なところが目立ちましたが、今はそんなことないです。

ところで本作、なんだかんだ言ってしずかちゃん一人の英断が人類を救った、という結末になってます。世界を救ったのは、しずか。でも偉ぶらないしずかさん、ごく当たり前のような顔をしているところもやっぱり、平成っ子。

評価:(映画が観られるようになり一安心)

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デザートフラワー

desertflower.jpgソマリアの遊牧民家庭に生まれ貧しい少女時代を送ったワリス。故郷を飛び出し大都会ロンドンでトップモデルへと転身を遂げるがその胸中には衝撃的な過去が秘められていた。世界的トップモデル ワリス・ディリーの自伝 『砂漠の女ディリー』 をワリス本人による監修のもと映画化。

ワリスの回想から始まる構成もアフリカの貧しくも美しい大地も、何もかも素晴らしく。よい面ばかり強調しているというレビューも見ましたが、何よりこのアフリカ女性に対する恐ろしい風習についてほとんど知らなかった私達に、自らの半生を映画化することで世に訴えた、ワリスの決意が素晴らしい。

ところどころサクセスストーリーとして仕上げてはあるものの、それでもなおワリスの身体と心を蝕み続けた、幼い頃に受けた大きすぎる傷の大きさに驚愕させられます。同じ女性として、知らなかったでは済まされない、世界の現実がここにあります。
すべての女性、そして男性に観て欲しいです。

評価:(世界は広い)

ノルウェイの森

norwegian.jpg高校時代に親友のキズキを自殺で喪ったワタナベは新しい生活を求めて東京の大学へ進学する。東京でワタナベはキズキの恋人であった直子に偶然再会し2人は頻繁に会うようになる。しかし心を病んだ直子は京都の療養所へ入院することに。その頃ワタナベは大学で快活な女子大生 緑と出会う。70年代の学生運動盛んな大学を舞台に描く。松山ケンイチ、菊地凛子主演。トラン・アン・ユン監督作品。

面白かった?と聞かれるたびに 『面白いかと聞かれたらつまらない映画』 などと答えてしまいました、すみません。

そうですね、流れとしては面白くはないです。ただひたすらワタナベは直子を緑の間で揺れ動く、ただのノンポリ学生に過ぎません。でもそれこそが村上春樹の世界観なのでは。日本語で演じていますが雰囲気は完全にフランス映画です。

ワタナベ。学生運動まっただ中の大学に属していても徹底してノンポリを貫く。友達付き合いをしているのはブルジョア(死語)の先輩。先輩も先輩で散々恋人を振り回し、その恋人は卒業後親の決めた婚約者と結婚した挙げ句、自殺したそうだ。ワタナベは直子にご執心なのは確かだが、それが真の愛情なのかキズキへの想いを投影し続けているのか。しょっちゅうワタナベにちょっかいを出す緑も、失った家族という埋められない孤独をワタナベで埋めようとしているのか、それとも違うのか。

ひたすらに全編に漂う退廃的な感覚が、見事に表現されています。愛とは虚しいだけのものなのか?主義主張(学生運動)とは虚しいだけのものなのか?その答えは自分で出すしかないのでしょう。

純愛ってか、退廃。それが70年代。

(おまけ)友達との会話で私が 『ブルジョワだね~って今言わないか』 と言ったら友達は 『それって今はセレブってことだね』 そうか、セレブ=ブルジョワだったのか!よく分かりました。(やはり私は70年代生まれ)

評価:(松ケンの表情は本当に素晴らしい)

冬の小鳥

fuyunokotori.jpg1975年ソウル近郊。9歳のジニは状況もわからないまま父親に連れられてカトリックの児童養護施設に預けられる。父のもとに帰りたいと願うジニは院内の人々に反発を繰り返し脱走も試みる。そんなジニを気にかけるのは年上のスッキだった。2人は庭で傷ついた小鳥の世話を始める。スッキはアメリカや遠い国への憧れをジニに語り一緒に外国へ行こうと誘う。かたくなだったジニの心も少しずつ和らいでいくが。

ジニ役の子役の子が上手い!すごい!アシダマナちゃんもビックリ!

70年代のまだまだ貧しい韓国、貧しく規律も厳しいが、温かく描かれている孤児院の様子。厳しい寮母さんの子ども達への愛情、子ども達の幸せを願い養子縁組を勧める院長。それは正しい選択だったのか。最後までそれは分かりませんが、ラスト、パリへ一人旅立つジニの目に、パリの街はどう映るのか。

真摯に生きようとするジニの姿に心打たれ下手な同情心などを湧かせない、素晴らしい演技でした。

評価:(最近の韓国映画オススメです)

相棒 劇場版II

aibou2.jpg警視庁占拠!特命係の一番長い夜
警視庁本部内で人質籠城事件が発生。人質は各部の部長ら幹部12名。現場の会議室は機動隊と特殊捜査班SITに完全包囲されるが、犯人からは何の要求も無く動機は不明。時間だけがただ過ぎていく。いち早く事件に気づいた特命係の神戸尊と杉下右京らは鑑識米沢らの協力を得てある奇策に出る。この事件は裏にはある過酷な真実があった。

2011初映画は相棒。今更相棒シリーズにハマる私…本当に人様より3年~流行に乗り遅れてますが、面白いものは面白い。だからいいのです。

水谷さん(といえば熱血時代だ!)のエキセントリックな右京さんも、ちょっとおマヌケな相棒ミッチーもどちらも好きなんですが、何と言っても犯人像の描き方が毎回ちょっとじゃなくて結構ひねってあるところが、本当に面白いです。某ミステリー作家(誰?笑)の最後の最後で大ドンデン!という読者のこれまでの(我慢して読み続けてきたという)努力を裏切るようなひねりではなく、本当に爽やかなひねり。うーんTV朝日まだまだやれます。

劇場版ですからいつものTVシリーズよりずっとひねっている訳で、そこが見どころです。 『あなたの良心を問う。』 というキャッチコピーも素晴らしいです。巧い、の一言。

TVシリーズでも前相棒の寺脇さん、もちろん彼もなかなかいいのですがやっぱりミッチーという配役がいいですねーGTRに乗ってる刑事ミッチー、素晴らしいです。刑事があんな目立つ車に乗ってること自体がおかしいのに、しかもあれ公用車(パトカー)なのか?私用車で外回りしている方もおかしくないか?保険とかどうなってるのだろう…とかどうでもいいことが気になってしまう設定、堪りません。

鑑識の六角さんもこれまた素晴らしいです。六角さんだからこそ醸し出せるあの雰囲気、堪らないです。そして本作驚愕のラスト!! お見逃しなく。

評価:(やっぱりミッチーは元祖王子♪)

トロン:レガシー

toron_legacy.jpgデジタル業界のカリスマ、フリンが謎の失踪を遂げてから20年、27歳に成長した息子サムに父からのメッセージが届く。サムは父の消息を追ってかつてのゲームセンターの地下にある父のオフィスに足を踏み入れる。父の遺したデジタル世界への入り口がそこに待っていた。 『トロン』 (1982年)の28年ぶりの続編。

冬休みだしどうするかな~とテレビを見ていたら本作の宣伝。宣伝って本当に上手にできていて、こりゃあ今すぐ劇場へ!という気分にさせてくれますよね(笑)。ということで冬期講習で忙しい第1王子はさておき、第2王子と行ってきました。

ディズニー映画だそうですが前作は82年といったらかなり昔で私は全然知りませんでした。前作を見ていなくても楽しめますが、デジタルワールドの成り立ちについてもう少し詳しく知っていた方が楽しめたかも?ちょっとストーリー展開に付いてゆけず、第2王子分かっているのか…と横目で見てみたら3Dメガネをしっかりかけながら熱心に画面を見つめておりました。

3D、昨年度から始まりましたがその技術は日々上がっているようで美しい映像でした。でも画面の暗さだけはどうにもならないみたいですね、メガネそのもののレンズが暗いのでどうしても画面が暗くて見にくいのです。私は何度もかけたり外したり、第2王子の目が悪くなりはしないかなどと思いましたが、第2王子は初めての3D映画に夢中のようでした。行く前も 『3Dなのっじゃあ混んでるかもしれないから急いで行かないと!』 って大丈夫、席ガラガラでしょ…。

バイクレースや戦闘のシーンの3D映像の美しさが魅力で、ストーリーは伏線があったにも関わらず私は気付かなかったのか、と友人に聞いてみたのですが特にないそうです。

評価:(5つ満点)

武士の家計簿

bushikake.jpg会計処理の専門家、御算用者として代々加賀藩の財政に携わってきた猪山家八代目の直之。江戸時代後期、加賀百万石とうたわれた藩も財政状況は厳しく、加えて武家社会には身分が高くなるにつれ出費も増えるという構造的な問題があった。一家の財政が破綻状態であることに気付いた直之は家財道具を処分し借金の返済にあてることを決断する。猪山家の人々の倹約生活が始まった。森田芳光監督作品。

ファンの方々には本当に申し訳ないのですが、私は堺雅人がちょっと苦手です。にも関わらず彼が主演の映画を結構観ています…ホントは好きなのか。なぜ苦手かって、演技がいつも過剰な気がするのです。そして今回の相手役は仲間由紀恵!ダブル演技過剰でどうなる、この映画!でしたがコメディタッチな作りなので楽しめました。そして森田監督ということも大きいですね、森田監督作品はやはり観ておかないとなりません。

家財道具を売り払い、の後弁当箱も売り払ってしまい、毎日のお弁当は笹でくるんだおにぎりとタクアンだけ、というシーンとても笑えました。見かねた同僚が 『うちに弁当箱が余っているから』 と言うも父上はきっぱりと遠慮する。何事も信念を通すという武士の生き様、よろしいですね。

武家社会の色々汚い面も描きながら敢えてそこに焦点を置かず、誰もが楽しめるエンタメとして作り上げてしまったのがいいですね。同じテーマを現代でやってもこれほど面白くならないでしょう。映像も美しいです。

評価:(ちょっとオマケ)

パンドラム

pandorum.jpg西暦2174年地球は滅亡を迎えようとしていた。ある惑星へ移住するため6万人の人類が宇宙船エリジウムで出発。やがて2人の飛行士が冷凍睡眠から目覚めるが2人は記憶を失ってしまっていた。船内にいるはずの乗組員らが見当たらず、代わりに恐ろしい何かが存在することに気付く。

毎回言っておりますがB級映画の中にもかなりB級でないレベルのものは多く、そういう映画を観るとすごくお得な気分になって嬉しいもので、本作も観てきました。これは…内容もB級でしたねすみません。それなりに面白かったですが、ちょっと 『恐ろしい何か』 が物語の早いうちから分かってしまうのでつまらないかな。

設定はすごく面白いのに…乗組員交代のため冷凍睡眠から冷めると、当番だったはずのクルーが消えていた。そして誰もいなくなっている。なんてもうワクワクしてくるんですが、誰もいなくなっているんじゃなくてみんないるじゃん(笑)。だし。6万人も乗る宇宙船ってすごいねー一つの街が引越しするようなものですね。

パンドラムというのは宇宙病のことだそうです。

評価:(5つ満点)
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名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
兼業主婦
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