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DaisyAKM Archives

読書と映画と観劇と

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誕生日大全

tanjoubitaizen.jpg誕生日で分かる性格と相性の決定本。人は誕生日によって運命が方向づけられ、自己が決められています。あなたのことはもちろん、恋人、友人、家族、同僚などの真実が手にとるようにわかります。全米大ベストセラー。
(サッフィ・クロフォード)文学修士。占星術と数秘術の専門家として13年の経歴を持つ。講師、カウンセラーとして活躍中。
(ジェラルディン・サリヴァン)理学士。占星術の専門家として20年のキャリアを持つ。世界各国で講演を行う。 

話題の本書、本屋で立ち読みして見たりしましたが、自分のページだけ欲しいんだけどね。と思っていたら、義妹が職場にあったと言って私と第1王子の日付のコピーをくれました。ラッキー!さて私の場合。 (※以下本書より抜粋)

2月16日 天才肌ながら、人の話を聞かない面も。
知的で視野が広く、友人も多く、さっぱりして親切な性格ですが、時には内向的で何に対してもケチをつけたがるのも2月16日生まれの特徴です。仲間と恋愛、友情がないと生きていけないあなたにとって人間関係は何よりも大切。ただし不安定で飽きっぽく、人の話をじっくり聞かないところも。現在の幸せのために、過去のことは水に流しましょう。

評価:(なし)

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魔女の宅急便その5*角野栄子

majo05.jpg魔法のとまり木
もう10代も終わろうとしているのにキキは何か物足りない日々を送っています。ついついイライラしてしまい、大事な魔法もうまく行かないことが。大人になるキキにの心の成長を描く。
(角野栄子)1935年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒。25才の時にブラジルに2年間滞在。『ズボン船長さんの話』 で旺文社児童文学賞、『おおどろぼうブラブラ氏』 で産経児童出版文化賞大賞、『魔女の宅急便』 で野間児童文芸賞、小学館文学賞他を受賞。

キキは19歳。おかあさんはもうおとうさんと結婚した歳になりました。恋人とんぼさんとは微妙な距離ですが、それがついに…?

『海のかぎ』 では不思議な鍵を持ち主を探して届けますが、持ち主達は鍵を受け取ることを拒みました。秘密にしておいた方が幸せなこともあるのだとキキは教わります。
『ファッションショー』 でちょっと大人の女性として扱われるキキ、恋人とんぼさんもちょっと妬いたりして。

そんな2人、物語の最後の最後で結婚しますが、その記述はなんと2行!いいのかそれで!? 『幸せのベール』 は使わないのか?などと思ってしまいました。
これでキキの物語は終わりで、続きはキキの娘の話になるようです。

評価:(5つ満点)

魔女の宅急便その4*角野栄子

majo04.jpgキキの恋
とんぼさんは遠くの町の学校へ入学し、寂しくなったキキ。でも夏休みになればとんぼさんが帰って来る!楽しみにしていたキキの元に来たとんぼさんからの一通の手紙。そこには今年の夏休みは山ごもりをするとありました。せっかく一緒に過ごせると思っていたのに。思春期を迎え、不安定な気持ちを抱えながらも成長していくキキの物語。
(角野栄子)1935年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒。25才の時にブラジルに2年間滞在。『ズボン船長さんの話』 で旺文社児童文学賞、『おおどろぼうブラブラ氏』 で産経児童出版文化賞大賞、『魔女の宅急便』 で野間児童文芸賞、小学館文学賞他を受賞。

キキは17歳。始めから終わりまで、考えていることはとんぼさんのことばかり。そういうお年頃なんでしょうね。

大好きなとんぼさんは夏休み中ずっと山へこもると言います。私の気も知らないで…キキは寂しくもあり口惜しくもあり、つまらなくも感じます。でも離れていることで少しずつお互いの存在が大きくなっていることに気付くのです。その不安な気持ちもあって心に巣食う暗い闇に捕らわれてしまいそうになったキキ。暗闇でもがきながらもその中で自我をしっかりと捉えなおす、というくだりがありますが、この辺りは小学生の読者には難しいかも。

キキは親友モリの弟ヤァくんを預かったり、何十年も前から伝わる花嫁の 『幸せのベール』 を運ぶ役を引き受けたり、大変な仕事を通じて一回りも二回りも大きくなります。そしてそこにおかあさんが病に倒れた知らせが届くのです。

大切なおかあさんを失いかけて必死に看病をし、自然の力、魔女の薬であるくすりぐさにも助けてもらって初めてキキは、 『生きることは生かされていること』 だと気付くのです。

ちょっとエピソードが盛りだくさんだったかな。

評価:(5つ満点)

町長選挙*奥田英朗

tyoutyou.jpg離島に赴任した精神科医の伊良部。そこは島を二分して争われる町長選挙の真っ最中だった。伊良部もその騒動に巻き込まれることに。『イン・ザ・プール』 『空中ブランコ』 のトンデモ精神科医伊良部、またしても暴走!
(奥田英朗)1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライター、構成作家を経て作家に。『邪魔』 で大藪春彦賞、『空中ブランコ』 で第131回直木賞を受賞。主な著書に 『ガール』 『サウスバウンド』 など。 
(収録作品)オーナー/アンポンマン/カリスマ稼業/町長選挙

『オーナー』 はプロ野球1リーグ制を進める某大手球団オーナー、 『アンポンマン』 は誰もが知ってる某若手IT企業社長がそれぞれモデル。時事問題取扱い小説化か?

どちらも激しくバッシングを受け心身症を発症したが、2人に共通しているのは常に勝者であろう、強くあろうとする点ですね。 『カリスマ稼業』『町長選挙』 もそれは一緒。精神的に強くあろう強くあろうとし続けているとやっぱり弊害が出るんだなぁ、という1冊。

本作ではずっと無口だったマユミちゃんが結構おしゃべりになってしまい、キャラが違うのでは?無口でハードボイルド?なマユミちゃんが好きなのに…そこがマイナス1かな。

中篇と言える 『町長選挙』 は独立したエピソードになっており楽しめます。何といってもDr.伊良部とマユミちゃん、病院を出て島へ出張(短期派遣)だし。狭い島でもDr.伊良部振りは絶好調ですが、ラストの伊良部の鶴の一声で町長選挙の票田合戦の決着が着こうとする場面はちょっと出来すぎ。やっぱり伊良部は秘密結社かなんかの敏腕スパイだったりして?(笑)

評価:(5つ満点)

幻夜*東野圭吾

genya.jpg事業に行き詰まった父親が自殺、通夜が終わった早朝、阪神大震災が襲ってきた。水原雅也は大災害に紛れ、借金返済を迫っていた叔父を手にかけてしまうが、その現場を見知らぬ女に目撃されてしまう。その女と運命共同体となる道を選んだ雅也は、東京で次々と事業を成功させていく彼女を陰から支える存在として生き続けるが…。
(東野圭吾)1958年大阪生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業。『放課後』 で江戸川乱歩賞、『秘密』 で日本推理作家協会賞、『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞。著書に 『幻夜』 『白夜行』 『片思い』 『トキオ』 『ゲームの名は誘拐』 など。

『白夜行』 の続編としても著名な本書。ずいぶん前に読んだので内容をほとんど忘れており、そのおかげでラスト近くまで続編ということを意識せず読めたのは良かったです。これから読んでも十分楽しめますが、やはり最後の大仕掛けのところで 『やっぱり続編?』 といろいろ思い起こすのも面白いかも。ちなみに作者東野氏は 『幻夜』 『白夜行』 の続編である、とは明言していないそうです、多分言わないほうが面白いから。さすが話題作りも忘れない、ですね。

それにしても美冬の異常とまで言える上昇志向はどこから来るのか、『成功』 のために数々のワナを仕組み、実行する美冬の頭脳と行動力には驚嘆しますね…よくもそこまで恐ろしいことを考えつくものだ。ということはすなわち、作者である東野氏の人間観察力が素晴らしいということになり、これまた驚嘆です。

美冬がパートナーに選んだ雅也が腕のいい金属加工職人である、というところも大きなポイントで、彼にしかできない仕事が多くその結果美冬は数々の成功を収めるわけです。ただ白夜行の時と違い、雅也は徐々に美冬に対して疑いを持つようになるのですが、最後の一言でやはり彼は自分を騙し続けていた美冬自身を既に受け入れてしまっていることが読者に伝わります。

それでいいのか?と思うけれど、愛の形は様々なので雅也にとっては良かったのかもしれません。ただエキセントリックさでは白夜行の勝ちですね。

評価:(5つ満点)

空中ブランコ*奥田英朗

kutyu.jpg空中ブランコができないサーカス団員、尖端恐怖症のやくざ、ノーコンに悩むプロ野球選手。困り果てた末に訪ねた神経科で出会ったのはトンデモ精神科医、伊良部だった。『イン・ザ・プール』 から2年、あのトンデモ精神科医が帰ってきた。今度の患者はどんな被害に?第131回直木賞受賞。
(奥田英朗)1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライター、構成作家を経て作家に。『邪魔』 で大藪春彦賞、本作で第131回直木賞を受賞。主な著書に 『ガール』 『サウスバウンド』 など。
(収録作品)空中ブランコ/ハリネズミ/義父のヅラ/ホットコーナー/女流作家

現在3冊出版されているDr.伊良部シリーズでも本作が一番の秀作。直木賞としてもアタリです。伊良部のキャラクターが確立されており、パートナー?であるマユミちゃんの存在感も重厚。

今回もDr.伊良部は体当たりで患者の救済に当たります。でも体当たりなのか単に無鉄砲なのか、実際は不明だけど…。 『空中ブランコ』 では例に漏れず、空中ブランコができなくなったサーカス団員に代わり伊良部が空中ブランコに挑む!挑むか普通?それよりなぜサーカス側も伊良部に許可してしまうのか?そこが伊良部のキャラクターのスゴさなのかも…。
『義父のヅラ』 では学生時代の友人達と再会、伊良部の過去が明らかに?なんて別段過去という過去でもないですが…。

多くの心身症が紹介されてますが、尖端恐怖症やノーコンになる(キャッチボールができなくなる)症状があるのは知らなかった。普段は何気なくやっていることが急にできなくなったり、普段目にしているものが急に恐怖の対象になったりするのが心身症だそうです、なるほど。
それに本作の患者は全て、自分の仕事や生き方に自信を持っていたはずなのにある日突然それが崩れてしまった人が多いですね。その患者の性格なども見てみると興味深いです。

それにしてもこうした難しい症状の患者さんにも押しなべて、伊良部の治療(?)はかなりのショック療法。そしてそれが的を得ているようで…やっぱり名医なの?

評価:(5つ満点)

イン・ザ・プール*奥田英朗

inthepool.jpg悩める患者達が訪れる伊良部総合病院神経科。薄暗い地下室にある神経科のドアをくぐるとトンデモ精神科医、伊良部が登場。見た目中年、中身5歳児の伊良部に度肝を抜かれる患者達、自分の病気はどうなった?水泳中毒、ケータイ中毒、被害妄想など悩める患者達とトンデモ精神科医のふれあい!を描いた連作短篇集。 
(奥田英朗)1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライター、構成作家を経て作家に。『邪魔』 で大藪春彦賞、本作で第131回直木賞を受賞。主な著書に 『ガール』 『サウスバウンド』 など。
(収録作品)イン・ザ・プール/勃ちっ放し/コンパニオン/フレンズ/いてもたっても


伊良部…名医か迷医か?
水泳中毒で1日1キロ以上泳がないと落ち着かないサラリーマン、●起状態が治まらないサラリーマン(うう…気の毒すぎるっ)、ストーカーに狙われている被害妄想を持つ派遣社員、ケータイ依存症の高校生、そして火元を確認せずにはいられない雑誌記者。いずれも自分では押さえきれない行動を抱えながらそれを異常だと気付いている患者達。

そんな重症の患者に対して決して自らのスタイルを変えず、そして真摯に(?)患者の悩みに付き合う伊良部、もしかしてかなりのいい医者かも?だって水泳中毒の患者と一緒に泳ぎには行かないでしょー普通。女優志望のストーカー妄想の患者と一緒に映画のオーディションを受けに行かないでしょー普通。そんなことしちゃうのがDr.伊良部。こんなにも患者とマンツーマンで、しかも診療時間以外も付き合ってくれる医者はいませんね、やっぱり名医?

『トラウマ論否定』 『カウンセリング無意味主義』 が気に入りました、いいなぁこう言い切っちゃう医者。でも本当にこんな医者いたらイヤだけど。でも怖いもの見たさというか、Dr.伊良部の診察を受けてみたいとかちょっと思ったりして。でも毎日注射はイヤだー!

装丁もいいです、写真の構成、キラキラ光るカバーもいい感じ。この写真はやっぱり…Dr.伊良部?

評価:(5つ満点)

魔女の宅急便その3*角野栄子

majo03.jpgキキともうひとりの魔女
16歳になったキキ。ある日突然12歳の女の子、ケケが転がり込んできます。キキの大事な友達のとんぼやミミとも仲良くなったケケは、それまでキキが努力して築いてきたコリコでの穏やかな生活を崩そうとしているかのよう。キキの心は不安でいっぱいになります。やがてキキの心は成長し、ケケを理解することでまた大きく成長するのです。
(角野栄子)1935年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒。25才の時にブラジルに2年間滞在。『ズボン船長さんの話』 で旺文社児童文学賞、『おおどろぼうブラブラ氏』 で産経児童出版文化賞大賞、『魔女の宅急便』 で野間児童文芸賞、小学館文学賞他を受賞。


3巻から急に話が難しくなります。中学生以上向きかな。キキも16歳になったからでしょうか?思春期の不安定な気持ちが大きくキキを支配します。キキのケケに対する苛立ち、とまどい、嫉妬がよく描かれている分、少し辛い部分もあります。

16歳という微妙な年齢、子どもではないが大人でもない、不安定な時期を描いてよくできているのですが、何となく3巻は前2巻に比べるとまとまりがない感を受けます。キキの心の乱れぶりがうつるから?でも自分の気持ちに正直なキキは可愛いですね。

評価:(5つ満点)

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プロフィール
名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
兼業主婦
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