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読書と映画と観劇と

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13歳のハローワーク*村上龍

13saino.jpgこれから大人になる13歳の皆さんへ、作家 村上龍が送る職業ガイド。自分の好きなことをまず見極め、それを職業として考えてみることから 『働くことを考えること』 は始まる。動物、スポーツ、映画、音楽、料理など様々な 『好奇心』 を入口に514種の職業を紹介。巻末に雇用の現状、これから伸びゆく分野についての考察も含めた、新しいスタイルの仕事百科。所々に挿入される村上氏のエッセイがかなり読み応えがあり、大人が読んでも興味深い。
(村上龍)1952年長崎県生まれ。武蔵野美術大学中退。76年 『限りなく透明に近いブルー』 で群像新人賞、芥川賞受賞。著書に 『トパーズ』 『5分後の世界』 『69』 など。
 

実用書として中学生以上を対象に書かれている、という点でまず評価プラス1の本書。じっくり手にとってみると諸所に挿入される様々な 『仕事』 に関する村上氏のエッセイがとてもいいです、氏の職業に対する理念が非常によく伝わって来て大人にも一読の価値があります。

この企画は作家である村上龍に監修を依頼しエッセイを盛り込んだという点でいわゆる 『企画勝ち』 の本と捉えることもできますが、村上氏自身に 『仕事をすることに対する信念』 と、大人になる子ども達へ 『働くこと』 すなわち 『生きること』 とはどういうことかを伝えたい、という 『強い意志』 がなくてはこの本は完成しなかったと思います。

評価:(5つ満点)
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雷の季節の終わりに*恒川光太郎

kaminarino.jpg地図に載っていない、誰も知らない地 穏。両親のいない賢也はそこで育った。穏には春夏秋冬の四季の他に、冬と春の間に 『雷季』 と呼ばれる季節がある。神の季節である雷季には、何が起こっても不思議ではないのだ。古い因習を守る、結束の固い穏の中で暮らしながら賢也は幼い頃雷の季節にいなくなった姉を密かに探し続けていた。夜中に外出を繰り返していくうちに闇番と知り合い、彼から穏の風習を教わるうちに、穏の外の世界への好奇心は押さえきれなくなる。やがて賢也に悲劇が訪れ、穏を追われる身となった彼が目指した地は…。書き下ろし。
(恒川光太郎)1973年東京都生まれ。沖縄県在住。 『夜市』 で第12回日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。


またしても恒川光太郎の秀作。素晴らしい作品。プロローグの出だしがいい。
『私の知る限り、穏は一般の書物にはその名を記されていないし、地図にも載っていない。』
異世界である穏。果たしてどんな地なのか?読者の想像を膨らませ、やがて雷季と呼ばれる季節の秘密を知ることとなる。

狭い共同体で子どもがその庇護を受けずに生き抜くことは難しい。賢也はそのことを本能で知りながらも、いなくなったたった1人の肉親である姉を捜し求め、やがて穏の秘密にも触れていこうとする。単なる好奇心からか、それとも賢也自身の持つ特別な 『能力』 のためか。

評価:(5つ満点)

裏庭*梨木香歩

uraniwa.jpg戦前、英国人一家の別荘だった洋館。今では荒れ放題だが近所の子ども達にとっては絶好の遊び場となっている。その庭に辛すぎる思い出がある少女 照美は、13歳という思春期を迎え、長年そこから遠ざかっていたが、あることがきっかけで洋館へ入り、その洋館に存在するという秘密の 『裏庭』 への入り口に立つことになる。裏庭とは何か、そしてその裏庭へ入った照美が見た世界とは。孤独を抱える少女が 『裏庭』 という異世界で見たもの、自らの力で勝ち取ったものとは、何だったのか。第1回児童文学ファンタジー大賞受賞作。
(梨木香歩)1959年生まれ。児童文学者のボーエンに師事。 『西の魔女が死んだ』 で日本児童文学者協会新人賞、『裏庭』 で児童文学ファンタジー大賞を受賞。主な作品に 『エンジェルエンジェルエンジェル』 『沼地のある森を抜けて』 『村田エフェンディ滞土録』 『春になったら苺を摘みに』 絵本に『ペンキや』 『マジョモリ』 『ワニ』 『蟹塚縁起』 など。

実はなかなか進まなかった本書。なぜだろう?と考えてみると、異世界である 『裏庭』 での出来事があまりにもファンタジックでついていけないような気がしたから。理解できないのは当たり前、異世界の話なのだから。分からない部分はそういうものだと受け止めて読み進もう、と決心したら読了することができた。読み終わって、それは主人公の照美ことテルミィ(異世界での呼び名)も同じだったのかもしれない、と思った作品でした。
本作は児童文学の形を取っており、児童文学賞受賞作として世間にもそのように受け止められているが、ハッキリ言ってかなり難解であると思う。設定も難しく  『旅する人の心により変化する裏庭』 という世界観をつかむことがなかなか難しい。

評価:(私の裏庭はどこに…)

ワードパワー英英和辞典

wordpower.jpg英英和辞典とは?
そろそろ重い腰を上げてまた英語学習を再開せねば…と思っていた矢先、この辞書に出会いました。

うちにある英英辞典は母が使っていたもので、なんと 『昭和45年発行』 とあり…それでも結構キレイなのは革張りということに加え、あまり使っていなかった?ということでまだまだ使用はできるのですが、内容的にもそろそろ新しい辞書が欲しいと思っていたところでした。
オンライン書店でしょっちゅう品切れになるほどの人気、ということも実は購入の決め手でした…どうもレア物に弱いのです。

さて、肝心の中身は。
英英辞典の部分は Oxford wordpower Dictionary 2nd edition を踏襲しており、これに英和辞典の部分が付きます。つまり英英辞典に和訳も載っているという面白いものです。
あと定義・例文が多く載っているのも特徴だそうで、確かに単語の訳や説明だけ見ると英語を母語としない私達には 『?』 という部分が多くあるのですが、本辞典は日本人向けに分かりやすい例文を一緒に載せています、これは理解に効果的です。

ところどころ小さなコラムや図入りの説明も多く、読み物としても楽しめます…なワケはなく、ちょっと分厚いなぁという印象ですが、この辞書をオススメしている英語学習のブログでは
『本書に出てくる語彙を全てマスターできればノンネイティブとしては問題なし』
とあります…気長に頑張リマス…。

でもつい日本語訳の部分見ちゃうんですよね~人間のサガですね、母語につい目が行ってしまうのは。早くこの辞書に慣れたいと思います。

のこり糸もかぎ針1本で*きゆなはれる

nokoriito.jpgかぎ針はやっぱり楽しい
最近またまたかぎ針編みにハマっている私、きゆなはれるさんの新しい本が出たとありまた買ってしまいました。今回も装丁が可愛くて嬉しいです。

しかし肝心の中身はどうかな…前作の方が良かったかも。もうちょっと小物のデザインがたくさんあれば嬉しかったですね、髪飾りとかコサージュとか。残り糸をたくさんつかったブランケットなども魅力的ですが、これを作るには相当量の残り糸が必要で、うちにはないから買わなきゃ…ってアレ?残り糸じゃないじゃん。

でございます。
只今図書館で借りた本に載っていたかぎ針のニット部分を底にして、リネンの布と組み合わせた小さなポーチ作り進行中。かぎ針の部分はできたので布を裁たないと…そこで停滞しております(笑)。

ニットと布の組み合わせってなかなか可愛いものが多いです。今年は色々作りたいなぁ…ってまたしても趣味に追われる日々です。良かったらご近所の方々、一緒にニットカフェやりましょ。

ビー玉

biidama.jpg世界にコレクターのいるビー玉
ガラスって魅力的ですが、ビー玉もなかなかです。こんなに色々な種類があるなんて知りませんでした。

この本は自動車文庫で借りました。子どもの学習用の本ですが、大人の私が見ても十分楽しめます。昭和20年代には日本にもビー玉製造メーカーが20社ほどあったそうですが、現在はこちらの本の著者である方が社長さんをなさっている1社のみになってしまったそうです。

外国のビー玉はもはや芸術品の域!コレクターも大勢いるようです。私もコレクションしたいけど、一体いくら位するものなのか見当もつかないな…。ガラス玉の中に海の中を表現したもの、宇宙を表現したもの、小さな丸い世界がまさに万華鏡のよう♪

『玉の博物館』 としてこちらの会社では主にビー玉を展示した博物館をやっていらしたそうなのですが、ホームページを見たら残念ながら昨年閉館されたそうです…見に行きたかったなぁ。本当にこの本を眺めているとビー玉を集めたくなりますが、これ以上コレクションが増えたら置き場所もないので今のところは諦めます…。
老後の楽しみに取っておこう(笑)。

こどものとも継続

obentomotte.jpgきつねのきっこ、お花見に行く
今年もこどものとも継続購入です。毎年楽しみにしていたカズコ・G・ストーン氏のやなぎ村シリーズの新作が今年は予定にない!ということでちょっとガッカリしていましたが、せっかく第2王子が絵本好きになったのでここで辞めてはもったいない。今年も取ることにしました。
取れば取ったで私も毎月楽しみなんですけどね。

4月号はきつねのきっこ。こいでやすこ氏の最近のシリーズ物で、今号は5作目です。うちにはこどものともで買った2冊がありますので今月号で3冊目。
きっこはいつも仲良しのイタチのちいとにいと一緒に遊びに出かけます。

今号は少しお姉さんになったきっこを見て欲しい、と付録の筆者の言葉にあった通り、きっこ達はお花見にイノシシの子ども達(うりぼう)を連れて行きますが、これがまた甘えん坊、暴れん坊、食いしん坊の勢揃い。でもきっこはうまく子ども達を乗せて、ちゃんとお花見に連れて行き、お弁当を食べさせ、帰りも歩かせて帰って来ます。すーぐ第2王子を抱っこしそうになる私、うーん見習わなくちゃ(笑)。

yomyom2

yomyom02.jpg2号早くも発売中
3ヶ月に1回発行の雑誌 yom yom。当初の予定通り創刊号を読み終わる前に2号発売日が来ちゃいました…。でもしっかり買っておきました、本と違い雑誌は買い逃すと後がありませんからねっ。

ということで2号も無事ゲット。表紙は白地でパンダくんが読んでいる本は黄色です。裏表紙はチョウチョと戯れるパンダくん。今回も可愛い!

今回も気になる作家陣が短編小説、エッセイを書いてます。
阿川佐和子。創刊号の短編小説 『優美』 とても良かったです。『正しい日本語』 を感じました。今号の短編にも期待大。
また沢木耕太郎、嶽本野ばらも今回は短編小説を書いてます、楽しみ。

エッセイには佐藤多佳子、森絵都、森博嗣など。前回とまたガラッとラインナップを変えているところもいいですね。乃南アサは 『中篇小説』 となっています。これも早く読みたいけど…。

特集は 『石井桃子の百年』 。石井桃子氏は今年で満100歳!スゴイ!ご本人のインタビューを初め、ご友人の作家からの寄稿もたくさん。いい企画です。

yomyom04.jpg今回は装丁もさりげなく凝ってます、ところどころ挿入されるパンダくんの挿画の他に、黄色やピンクの花や丸、四角などがふとページの背景として挿入されており、ますます女性向けの雑誌という感じ。
この雑誌だけは買って満足してないで、絶対全部読まなきゃっ!
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今週の私
急にアクセス数が増えていて、自分でもビビリ…(笑)。10/10でブログ開設10周年!日付が追いつくよう頑張ります。
只今読破中
木皿泉 『昨夜のカレー、明日のパン』
プロフィール
名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
兼業主婦
趣味:
読書 映画鑑賞 観劇
かぎ針編み プール
ハマッてます:
車が新しくなりついにiPodがつなげる環境に!すごいぞ技術の進歩!
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