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読書と映画と観劇と

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名探偵コナン 紺碧の棺

conan2007.jpg名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)
またしても (カタカナ) 付き。ちなみにジョリー・ロジャーというのは海賊のドクロの旗のことだそうで、棺のことじゃないです。

今年もコナン映画がやってきました。このところ毎年一緒に見に行っていた第1王子、今年は行かないそうです。お友達と遊んでいる方がいいとか。
第2王子が 『コナン、えいが、コナン、えいが!』 と張り切っていたので2人で行ってきました。

感想は…まぁまぁですかね。正直言って謎解きの仕掛けがあまり凝っておらずちょっと見応え足りませんでした。今回は伏線が全くない!のです。しかし小学生向けのアニメで複雑な伏線を求めてはいけませんね…。

せっかくの映画なのでもっと荒唐無稽な内容でも良かったのにと思います 『水平線上の陰謀(ストラテジー)』 とか 『天国へのカウントダウン』 みたいなハチャメチャ級なストーリーをやっぱり期待しちゃうんですが。今回もハチャメチャと言えばそうなのですが、ラストシーンで海底から出現!という箇所、それはありえないでしょーと思ってしまいました…ダメね大人って。

第2王子にはやや難しく、ママにはややつまらなく、でございました。ゴメンねコナンくん。
来年に、期待。

評価:(5つ満点)

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アンフェア the movie

unfair.pngムダに美人。っていいなぁ
アンフェア観に行きました、続けてフジテレビドラマ映画。ドラマ見てないのに映画行っちゃいました。友人に誘われて行きましたがドラマのあらすじを全く学習していなくても十分楽しめました。

今回は友人とお互いのチェックポイントが違うことが明確に分かり(笑)、非常に面白かったです。
私は何といっても椎名桔平!素敵すぎる…やっぱり一番スキでも(映画では)悪い人だったけど。そして友人は寺島進がカッコイイって!!イヤ悪いとは言わないけど…寺島サン刑事なのにヤクザみたいっていうか…あんなキラキラした金色のネクタイは普通は締めないと思うけど…サングラスももろヤクザっていうか…イヤ趣味はそれぞれだからいいんだけど…ゴメン、友よ

さすがフジテレビ、キャストの豪華さはどこにも負けない。ということで脇を固める江口洋介、加藤雅也、大杉漣、濱田マリ、みんな存在感バリバリで良かったです。でも江口洋介の髪型があそこまでダサイのはやはり役作りなのでしょうか、あまりにもカッコ悪くて可哀想になります

評価:(5つ満点)

海猿 LIMIT OF LOVE

umizaru2.jpg

『愛の期限』 ってなんだー!
映画館にまで行こうとしていた本作、テレビ放映で観ました。改めてテレビで良かったと思いました、というのも最初から泣きっぱなしなんです。私のにハマりすぎ、やめてくれ~フジテレビドラマ的展開はっ!

本作は映画第1作 『海猿』 フジテレビ連続ドラマ 『海猿 EVOLUTION』 の続編として製作されておりますが、真ん中のドラマを見逃した方でも大丈夫なようにドラマでのエピソードはあまり出てきません。ただドラマで直属上司であった時任三郎演じる下川が出てくるので観ておくと納得できます。

ドラマでは仙崎ら潜水士の隊長であった下川、本作では海上保安庁の 『警備救難部警備救難課専門官』 というよく分からないけどエライと思われる役職で登場です。映画の宣伝だけでは下川さんは脇役だと思っていたのですが、かなりの露出度で準主役級です。時任さんファンの友人も大満足なはずですっ。

今回もスゴイ事件勃発。大型フェリーが接触事故後炎上、ついには沈没!まーたそんな船内になぜか残されちゃう仙崎とバディの吉岡、そして 『要救助者』 である2人。ドラマに次ぐドラマでありえなーい、という危機を何度も仙崎と吉岡は必死で切り抜け、要救助者をあとわずかで救出!というところでフェリー沈没!うぎゃーーー!

評価:(でも結構こういう展開もスキ)

ゆれる

yureru.jpg一コマ一コマに余白を感じた作品。素晴らしかった。女性の監督らしく細やかなカメラワーク、そして見事な脚本だった。監督・脚本の西川美和氏、今後も外せない要チェックの映画監督となるでしょう。

東京でカメラマンとして華やかな生活を送る弟 猛と、故郷 山梨で家業のガソリンスタンドを継ぎ黙々と働く兄 稔。母を亡くし父と兄の2人暮らしで兄は仕事の他にも家事一切を1人で担っている。
そんな対比から兄弟の関係が描かれてゆくが、自由奔放な弟と質素で穏やかそのものだった兄の関係が、ストーリーが進むにつれて徐々に崩れていく様が凄い。

穏やかな性格だったはずの兄の豹変ぶり、激高して弟につばを吐きかける兄を演じた香川照之、さすがとしか言いようがない。役者として完全に出来上がっている。

甘えん坊で後先を考えない弟、売れっ子カメラマン時代の華やかさとその後の仕事をほされた様子、両方を見事に演じたオダギリジョーも良かった。ほされた様子をくどくど表現せず電話をする様子だけで表現する。こうした余白、観る側に考えさせる間の作り方がとても上手い。日々の暮らし、何気ない一言、そうしたものだけで表現し訴え続けた脚本とカメラワーク、心に沁みました。

誰しも心に闇を抱えて生きていること、そしてその闇に飲み込まれてしまいそうになることを正面から捉えた作品です。ラストは必見、兄 稔の表情が見事。

評価:(必見!)

パフューム

perfume.jpg13番目のエッセンス
強烈な映画だった。そのストーリー、主役ジャン・バティーニの不幸な生き様、そしてラストシーン。

ジャン・バティーニを演じた新人ベン・ウィショーの確かな演技が見事でした。彼でなければあの深い深い悲しみを湛えたジャン・バティーニを体現できなかったでしょう。

ジャン・バティーニが遺したかったもの。それは香りに込められた 『愛情』 であったのだと思う。生れ落ちた瞬間から愛情を知らずに育った彼、常に自分が捜し求めているものが愛情でありながら、その愛情そのものを知らなかった彼。

ジャン・バティーニは類まれなる嗅覚を持ちながらも、自分自身には体臭がないことに気付き愕然とするシーン。自分はまるで霧か霞と同じではないか。そのような自身の存在を呪い、彼は自分自身の存在をどうにかして世に遺したいと願った。
これは人として当然、むしろ必然の欲求でしょう。だが彼は最後に、本物の愛とは作り出すものではないということに気付いてしまう。そこから来る悲劇のラストシーン。

ジャン・バティーニの悲しい、辛い想いが、ベン・ウィショーのうつろな表情と痩せた身体から常に発せられており、観客に強烈に訴えかけています。彼の存在は、香水作りの町とそこに暮らす富裕層の人々の持つ明るさ、華やかさと相対して余計に際立ち、いたたまれない思いにさせられます。

アラン・リックマンが良かったですね。初老の役でしたが実際にちょっと年取ったかも…。あと残念だったのはナレーションが多すぎたこと。ジャン・バティーニの心情をいちいちナレーションで流すほどでもなかったのでは…というシーンがやや多かったような気がします。シーンを観ていれば分かることまでいちいち言われるとしつこいような気がする。その点フランス映画なら逆にナレーションがなさすぎて分からない部分もあるんだけど(笑)。特にラストのラストでは解説は蛇足でしょう。

恐い映画ですので中学生以下の方には不向きです、ご注意。

評価:(5つ満点)

墨攻

bokkou.jpg10万の敵にたった1人で挑む
久々に観終わってすぐ 『もう一度観たい』 と感じた映画でした。間違いなく私の中では今年のベスト1か2になる映画っまだ3月なのに。しかし確信を持ってそう言えると思った作品でした。

まず構成が素晴らしい。最初のシーン、物悲しいシーンはラストシーンでもあった。墨家である革離の信念を表すシーンでもある。

大国の襲撃に怯える小国 梁。そこには愚かな王と聡明な王子がいた。梁は戦術家である墨家に助けを求め、革離がやってきた。梁には財力も兵力も戦術も何もない。だが革離は諦めず、ベストを尽くす、それが国民のためだと言い続けながら。国民や兵士達はその姿にすぐに惹かれていき信頼を厚くする。当初それを快く思わなかった王子も、徐々に革離の人柄と戦術、行動力全てに惹かれていくのだ。

原作はビッグコミックオリジナルに連載されていた日本の漫画で、原作小説は酒見賢一。連載中に読んでいた時は全く知らなかったが、原作が酒見賢一だと聞いて納得した。漫画そのものも非常にいい作品だったが、今回それを見事に映像化したことも素晴らしいと思う。また、これが英語だとやはり興ざめだが、中国語で映像化されたことが本当に良かったと思う。

評価:(感涙!)

マリー・アントワネット

marie.jpgアントワネットの生きた小さな世界
主演のキルスティン・ダンストはとても良かった。輿入れのシーン、まだ14歳という幼さと無邪気さを残しつつも、母である偉大なる女帝マリア・テレジアの命を受け、自らも自覚を持ってフランス王室へ嫁ぐアントワネット。
国境の 『受け渡し場所』 で愛犬モップス(パグ犬)を取り上げられることから始まる、彼女を取り巻く環境の大きな変化。

監督であるソフィア・コッポラは 『マリー・アントワネット自身の視点だけを大切にした』 と語っているように、この映画で描かれるアントワネットは彼女だけの狭い世界を生きています。

決して楽しいだけの世界ではなく、窮屈で逃げ場のない苦しい世界だったと思うのは、結婚当初から世継ぎを産むよう周囲の人々や実母から手紙で何度も強要され、2人の子どもをもうけてようやく安堵するも、若くして即位した夫ルイ16世は政治のこともよく分からず、当然アントワネットも政治も夫ですらその人柄をよく知らぬまま過ごしていたこと。

やがて彼女はしきたりに支配されていた王宮を嫌い、自然の中で自由に振舞うことを好み、離宮 プチ・トリノアンでほとんどの日々を過ごすようになるのだが、それが余計に世間や夫との距離感を広げて行ったのだろう。

歴史で言われているほど彼女が贅沢をしているように感じないのは、アントワネットの視点から描いた作品だからだろう。マリア・テレジアの末娘として生まれ、愛しまれ、フランスでは王妃という最高位にありながら、それでも彼女は自分らしく生きることさえ自分では選択できなかった。だから彼女が選択できる範囲で 『自分らしく』 を模索するしかなかったのだ。それが2人の子どもに恵まれる前に買い漁った豪奢なドレス、靴、奇抜なヘアスタイルなどのお洒落、賭け事におしゃべり、それが続く毎日だったのだろう。

評価:(5つ満点)

それでもボクはやってない

soredemobokuha.jpgまさに、裁判。
平凡に暮らしていただけなのに、いつの間にか自分が犯罪者として扱われ、裁判で 『被告』 と呼ばれる立場になってしまう。

満員電車で痴漢に間違われた徹平は、あれよあれよという間に警察署の拘置所に入れられ 『否認を続けたがために』 4ヶ月も拘留される。

『続けたがために』 という表現はもちろんおかしい。徹平は無実なのだから否認をするのは当たり前だ。しかし警察側も取調べをおこなう検察側も徹平の言い分に耳を傾けることなく、気が付いたら起訴されていた。それが 冤罪

弁護士役の役所広司、今回も存在感抜群でとても良かったのです。ちょっとオタクっぽさを出している主人公の徹平を演じた加瀬亮も、イマドキの青年ぽさをよく表現できていてとても良かった。

司法制度、裁判制度とは何か?各回の公判をはしょることなく丁寧に描いた本作の流れはとても分かりやすく、訴えたいことが非常によく伝わってきた。これだけの綿密な製作ならば確かに3年はかかっただろう…納得。あえて司法制度の在り方に切り込む表現に、監督の強い意志を感じました。

評価:(5つ満点)
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プロフィール
名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
兼業主婦
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車が新しくなりついにiPodがつなげる環境に!すごいぞ技術の進歩!
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