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DaisyAKM Archives

読書と映画と観劇と

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運動靴と赤い金魚

img20060204.jpghanae*ちゃんの 『小学生日記』 にハナエちゃんが好きな映画として出ていたので、私も観てみました。

ちょっと検索してみてところ、イランは映画制作に対する規制が非常に厳しく、政治的な表現は不許可となるために子どもを主人公にしたものが多いそうなのですが、監督はそこに目をつけて今回は子どもを主人公としながらもイランの生活の様子を非常によく表現できている、素晴しい作品に仕上がっています。

9歳の主人公アリのしっかりぶりが本当に痛々しいです。妹のザーラ(7、8歳?)もよくお手伝いをするいい子です。2人は失くしてしまった妹の靴がないためにアリの一足しかない靴を交代で履き学校へ通うのですが、イランの学校は午前午後と分かれているようで、これは男の子、女の子ということで分けているのでしょうか?といったことも分かり興味深いです。

途中アリと父が裕福層の立ち並ぶ街へ仕事を探しに行く場面もあり、貧富の差もよく分かります。

最後のシーン、マラソン大会で賞品の運動靴をもらえなかったアリががっかりしているシーンと、父が久々の収入で自転車に買物を積んで帰るシーン、男の子用の運動靴と女の子用の赤い靴が荷台に載っている映像が、とても幸せな気持ちにさせてくれます。
でもアリはまだ靴が家に来ることを知らず、家の前の噴水の中にいる金魚を眺めて、ガッカリしているのです。

評価:(5つ満点)
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それいけ!アンパンマン ハピーの大冒険

img20060129.jpgアンパンマン好きの第2王子の映画館デビューとして行ってみました。最初は 『行かない』 と言っていた第1王子も結局行くことに。やっぱり観たいんじゃん(笑)。

豪華?2本立てで最初の短い 『くろゆき姫とモテモテばいきんまん』 もなかなか面白かったです。
それにしてもばいきんまんは 『天才科学者』 なんですよ、知ってましたか?だからあんなに毎回アンパンマンにやられていても、毎回違うメカを作って来られるのです。確かに毎回すごいメカを作ってくるのにどうしてやられちゃうんだろう…。
ちなみにジャムおじさんも 『科学者』 という設定です。ただのパン屋のオヤジじゃないです。

『ハピーの大冒険』 なかなか良かったです。しかし大画面に興奮中の第2王子は 『あっママ●●だねっ』 との発言が多くヒヤヒヤしてしまいました。やっぱり映画館はちょっと早かったかな。img20060129_1.jpg

終わったあと周りの皆さんに 『うるさくてすみません』 と挨拶したところ、後ろの女の子は熟睡中でした(笑)。

小さいシアターでお客さんも5組くらいで良かったです。とりあえず映画館デビューは果たしました。しかし1時間半くらいで親子3人で見ると結構なお値段…次はもう少し長い映画を観たいですね。

評価:(5つ満点)

スターウォーズ エピソード3

SW3_02.jpgタイトルロールを見ながらスターウォーズのテーマを全身で聴き、まず思ってしまった。 『ついに終わった。』 観る前から終わった、と思う映画なんてコレしかないでしょう、恐らく(笑)。

というわけでついにスターウォーズシリーズ完結。エピソード2(以下EP2)があまりにもお粗末だったので、全ての予算をこのEP3につぎ込んだんでしょうねぇ?と半ば脅迫的に観始める。うんうん、まぁまぁかな。

内容はともあれ、ファンにとってはこの新3部作が作成される、という事実だけで満足し切っている部分もあります。もう封切さえされればOK、かのような。なので純粋な感想は書けないとは思いますが、書いてみます。

と今回も前置きが長いっ。
何と言ってもアナキンがダークサイドへ落ち行く様が非常に嘆かわしく、痛々しい。それを見守る周囲の人々もなすすべもなく、というところも痛々しい。特にパドメ(アミダラ)は妊娠したせいか、やたらに気弱になってしまい、これがEP2で怪物と果敢に戦っていたあのパドメと同一人物か?と思ってしまうほど、パドメはやたら精神不安定。まぁ妊娠中は誰でもそうですけど…。

評価:(もう続きはないのか…残念)

HANA-BI

hana-bi.gif『HANA-BI』 というタイトルについて。 『HANA-BI』 は英語の”FIREWORKS”ではなく”FLOWER FIRE”であることに注目して欲しい。FLOWERは 『生』の、そして銃撃を意味するFIREは 『死』 のダブル・ミーニングだ。ビートたけし演じる主人公、西刑事の同僚、堀部(大杉漣)は 『生』 への闘いの象徴的な人物設定だ。堀部が花の絵を描き続けることで 『生き続ける』決意をしていく。(オフィス北野HP解説より)
第54回ベネチア国際映画祭金獅子賞受賞作。


さてこれも図書館で借りて 『タダ』 で見ました。北野映画はアタリハズレが大きい、というイメージがありましたが、最近の映画はほぼ路線は固まりつつあるようですね。極端なほど暴力的な北野演じる主人公の西刑事が、今回もハマッてます。

大杉漣も私は好きな俳優なので、いい配役で良かったです。西刑事の同僚、堀部刑事役ですが、仕事中犯人との攻防で足をケガした堀部は、家族にも見放され孤独なまま警察を辞職し、海辺の家に住み着きます。そこで堀部が描く数々の絵は、全て北野監督の作品だそうです。

『ビートたけし』 のイメージが強すぎる私たち世代の日本人よりも、外国人にウケる映画であることは否めませんが、限りなく暴力的な西刑事が妻にだけ見せる優しさと、家族を思い忠実に職務をこなしてきた堀部刑事が家族に見捨てられてしまう、この不思議な人の持つ残酷さ、優しさという二面性に着目した映画だと思います。

まぁー難しいことはともかく、北野武が演じる暴力的なシーンはある意味、たまらなくいい出来ですね。とちょっと危ない発言。人間ここまで恐くなれるのかぁ、と感心してしまいます。

評価:(5つ満点)

恋に落ちたシェイクスピア

img20060204.jpg結構話題作を見逃していたりして、これは図書館で借りました。つまり 『タダ』 。いいですね。
まず邦題がいい。 『恋に落ちたシェイクスピア』 原題は 『Shakespeare in Love』 ですからそのままだと 『愛に生きたシェイクスピア』 とかつまらない題になっちゃうところを 『恋に落ちた…』 とした配給元、さすがですね。

さてこれは喜劇では?という見方をしている人もいます、確かに最後まで劇場主が言う 『で、いつ海賊が出てくるんだ?』 というセリフには結構笑わせられます。本当にシェイクスピアという人が1人で戯曲を書いていたかどうかは実際には分からないのでしょうが、当時の劇場や俳優の在り方、衣装などエンタメとしては結構楽しめますし勉強にもなります。

『ロミオとジュリエット』 は古典中の古典ですが、現代の恋愛に通じる部分もあるのかもしれません。というのがテーマかと思いましたが、どうでしょう。

評価:(5つ満点)

エターナル サンシャイン

img20050821.jpg恋人と別れたばかりで失意の日々を送るジョエル(ジム・キャリー)。そんなある日、別れた恋人クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)が、ジョエルの記憶を消したため今後一切彼女には近づかないように、という通知を受け取ります。自分は未練タラタラだというのに元恋人は自分の記憶すら捨ててしまったことにショックを受けるジョエル。

それと前後して冒頭、ジョエルはなぜか通勤途中、自分でも自身の行動が理解できないまま、とにかく海へ行かなくては、という使命感にも似た気持ちで会社へ行く電車から飛び降り、海へと行く電車に飛び乗るのです。駅から海辺へ向かったところで彼はある見知らぬ女性と出会います。

さてこの 『自分にとって都合の悪い記憶を消し去ってくれる』 という画期的な商売をしているラクーナ社の存在を最初から知っていないと、この映画はちょっと仕掛けがありすぎなので難しいかもしれません。ネタバレじゃないの、と思わずに予備知識として知っておいてください。

評価:(5つ満点)

アンナとロッテ

img20050821.jpgとっても良かったです。第二次大戦の最中、敵同士であるドイツとオランダに別れて暮らしていた双子の姉妹を取り巻くそれぞれの状況が、長年互いを求めていた気持ちを徐々にすれ違わせて行ってしまう、悲しい物語です。

第二次戦争直前のドイツ。病気で両親を亡くした双子の姉妹、アンナとロッテ。病弱で結核であったロッテをアンナはいつも気遣っていました。姉アンナはドイツの貧しい農家の親戚に引き取られ、学校へも行かせてもらえず農場の手伝いをムリヤリさせられます。一方妹ロッテはオランダの裕福な親戚に引き取られ、大切に育てられ大学でピアノを専攻します。

2人はそれぞれの環境で恋人と出会い、将来を約束するのですが、アンナの恋人で後の夫はナチスの親衛隊、ロッテの恋人はユダヤ人の青年で、事件に巻き込まれついにはアウシュビッツでその生涯を終える結果となってしまうのです。

評価:(必見!)

コンスタンティン

img20050821.jpg『新しいマトリックス』 の前評判を真に受けて、行ってきました。がっ思いっきり外しました!ストーリーもよく分からないし、あれが伏線ならどこが伏線だ!というような内容で、キアヌ・リーブスがカッコいいだけの、途中で寝てしまう出来でした。

コンスタンティン(キアヌ)は色々あって一度自殺を図るのですがそれに失敗し、この自殺の罪を現世で償うためにエクソシスト(悪魔祓い)として生きるよう(神様に?)強要されています。何でも悪魔が隙あらば現世に忍び込もうとしているので、それを見つけてやっつけるのが彼の役割とか。

う~ん、でもそれも何だか映画全体のテーマじゃないみたいだし、一体何が言いたいのか?悪魔や天使が普通の人間の格好をして時々コンスタンティンと接触しますが、それも何だかトンチンカン?

私、テーマがハッキリしない映画はあまり好きじゃありません。SFXも大したことなかったし。というか大がかりなSFXにすっかり慣れてしまって、多少のことでは驚かなくなってしまいました。それっていいことなのか、悪いことなのか。むかーし見たスターウォーズのような感動はもう二度と、味わえないのかも。と思うと寂しいような気もします。

とにかくこれは失敗。キアヌファンではない方は観る必要はありません。とくに伏線の描き方が気に入らない。ちょっとお粗末ですね。とかなり厳しい評価です。

評価:(キアヌ分でオマケ1)
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プロフィール
名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
兼業主婦
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