現在出版されているたくさんの絵本の中から365日行事や季節の出来事にふさわしい絵本100冊を紹介。お正月、節分、ひな祭り、入学、端午の節句…毎日のテーマに沿った絵本で埋め尽くす。今月のお誕生日絵本、おやすみ前に読む絵本も掲載。
(別冊太陽)平凡社刊行の大判ヴィジュアル系ムック。充実した内容に合った価格設定:つまりちょっとお高い。絵本関連のムックも多い。
絵本関連のムックも充実してる別冊太陽の絵本関連の最新刊です。365日毎日が何かの記念日、としたらそれに合った絵本は?というテーマで集められた100冊。そこまで言うなら頑張って365冊提案して欲しかったけど(笑)。時の記念日や針供養などあまり知らない 『今日は何の日』 も分かり面白いです。
今回は割引ポイントなどもあったので思い切って買っちゃいましたがやはり別冊太陽はちょっとお高いかな。でも総カラーだから仕方ないかなー。次の絵本ムックも楽しみにしています。
評価:(5つ満点)
子どもに絵本を与えるお父さん、お母さん、先生方に、まずは絵本をよく理解して頂くために、新旧、国内外のバラエティに富んだ絵本を50冊選び絵本の不思議な力とその読み取り方、楽しみ方を解説。キリスト者としても高名な著者が絵本を通して言(ことば)といのちについて語ります。
(松居直)まついだたし。1926年京都市生まれ。同志社大学法学部卒業。福音館書店創業に参画し、編集部長、社長、会長を経て現在相談役。『ももたろう』 でサンケイ児童出版文化賞を受賞。 日本国際児童図書評議会(JBBY)会長、NPOブックスタート理事長、大阪国際児童文学館理事長。主な著書に 『絵本とは何か』 『絵本・ことばのよろこび』 『絵本のよろこび』 など。
福音館書店の顔である松居直氏のブックリストです。松居氏が選ぶ50冊も気になりますが、あとがきがまた必読。絵本と、絵本を楽しむ子ども達と、そしてその子ども達に絵本を手渡す重要な役割を担う大人達へ向けた、松居氏の愛情あふれる言葉が必読の、素敵な一冊です。
ほんものの絵本に秘められている不思議な力を生かすには、読み手自身がその絵本の深層を読みとり、実感し、共感することが肝心です。(あとがきより)
読み聞かせをする際もっとも重要なこと。それは聞き手(子ども達)と共に読み手がその絵本を楽しむこと。これがもっとも大切なことです。上手に読むことでもなく美しく読むことでもなく、ただ楽しむ。基本でありながら忘れがちのこの言葉を、常に忘れずにおはなし会に臨みたいです。
評価:(5つ満点)
農業大学に入学した沢木惣右衛門直保(さわき そうえもん ただやす)には菌やウイルスが目に見えそれらと交流することができる特殊な能力がある。その能力を高く買っている教授や院生、上級生らの実験に巻き込まれ1年生から研究室に入り浸り毎日菌に関する騒動が繰り広げられる。農大で菌とウイルスと少しばかりの人間が右往左往する物語。脚注、欄外の登場人物紹介欄やつぶやきなどが雑誌掲載時と全く同様の形で収録されているため、読むところが多くて大変。2007年フジテレビでアニメ化、手塚治虫文化賞マンガ大賞、講談社漫画賞一般部門、醤油文化賞を受賞。イブニング連載。
(石川雅之)1974年大阪府生まれ。漫画家。主な作品に 『純潔のマリア』 など。
友人がメールをしてきました。 『今日科博( 国立科学博物館、上野公園)に行って来ました。ところで 「もやしもん」 ってマンガ読んだことある?私はこれから読むつもり。』 で私ももやしもんを読むことにしました。何で科博へ行って、もやしもんってマンガなんだ?というツッコミはあえてせず、そのまま貸し本屋(じゃなくてレンタルビデオ)に直行、潔い私。そこで6巻まであったので借りてきました。
簡単に言って上記↑にある通りのマンガです。それ以上でもそれ以下でもありません。作中で菌たちがたびたび発する 『かもす(醸す)』 という言葉は 『繁殖する』 『発酵、腐敗させる』 ことを指すそうです、へー。O-157とかは 『かもす』 『かもして殺す』 とかつぶやいてます、結構怖いマンガです(笑)。
教授と院生は最初は直保を使って新種のウィルスを発見しようとか思っていたようですが、2巻くらいから2年生のコンビを加えてみんなで研究室でワイン作りを始めます。ほっとんどそのワイン作りに明け暮れ、その間に学祭があったり細かい恋愛模様(なのか?)があったりで、物語中の時間は遅々として進みません。人間関係もごくわずかな人々しか出てこないのにそれぞれのキャラが強すぎるのか自己主張が強すぎるのか、支離滅裂。だが物語はどうしたわけかちゃんと進んでいる…何と言うか実に形容しがたいマンガであります。作者の言葉にある【農大で菌とウィルスと少しばかりの人間が右往左往する物語】という解説は、まさにピッタリすぎます。
でも巷では人気マンガのようです。人気の秘密はイマイチ分からないのですがとにかくニュータイプであることは間違いなし。ストーリー展開はないようでちゃんとあるし、コンセプトはあいまいなフリをして実は骨太そうだし。しかし脇(欄外)の登場人物紹介や菌類紹介の解説に気を取られすぎで本編に集中できません、私の場合。絵が特別上手いわけでもしっかりしたストーリー展開もないけどなぜか人気。つまらなくもないけどかと言って面白くもない、微妙な感じ。そこが人気の秘密なのかも?(以上、すべてごめんなさい石川先生 )
直保はこの後どうなるのかな…それを言ったら樹教授も樹ゼミに集う学生達も、永遠に学祭してそうな雰囲気です。
評価:(5つ満点)
【おまけ】
ちなみに科博のHPより、先日終了した特別展示のページを発見。そこのイメージキャラクターにもやしもん達が!すごい出世だわ。 『今秋、僕たちが上野の森をかもします!』 だって!!
三日坊主は当然。続けられないのは脳が飽きっぽくできているから。だからやる気を引き出すためには脳をだませばいいのです。最新の脳研究を元に続ける技術とやる気の秘密を解き明かす。三日坊主も習慣化も元をただせば同じ脳の働きだったとは。脳科学の研究家 池谷氏と 『キッパリ!』 の上大岡トメの対談を元にマンガで分かりやすく解説。
(上大岡トメ)1965年東京都生まれ。東京理科大学工学部卒業。イラストレーター、エッセイスト。主な著書に 『キッパリ! たった5分で自分を変える方法』 『スッキリ! たった5分間で余分なものをそぎ落とす方法』 など。
(池谷裕二)1970年静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業。東京大学大学院准教授。主な著書に 『進化しすぎた脳』 『記憶力を強くする』 糸井重里との共著に 『海馬-脳は疲れない』 など。
三日坊主になるのは脳が飽きっぽくできているから。なのですが、それは実は生き延びるために必要な脳の働きである。というお話。脳が飽きる=慣れる、ことがなければ様々なストレスを乗り越えることができないため、脳は慣れる=飽きる、ようにできているのだそう。
逆にこの飽きる=慣れる、を利用して、毎日の習慣にしてしまえばこっちのもの。というお話です。なるほど理屈はよく分かるのだが…。そこで本書は要点を絞りに絞り、脳が飽きる→脳にやる気を起こさせる→4つのスイッチを入れる!という結論を出しました。その4つのスイッチが
カラダを動かす
いつもと違うことをする
ごほうびを与える
なりきる
だそうです。ここまで書いちゃったらこの本読まなくてももうOKだって?いやそう言わずに読んでみてね。
確かにやる気がなくてもとにかくそこへ行ってみたり、身体を動かしてみると何となくできてしまうことって多いです。またルーチンになりがちなこともちょっと目先を変えてみるだけでやる気が出たり。
しかしごほうび作戦は私はいつもうまく行かないですね…。 『これができたらこれをしてもヨシ』 というタイプのごほうびは、ついつい先にごほうびをしてしまうことばかりです。全然ごほうびになってない。
でも 『なりきる』 作戦はいいかも。成功した自分をイメージする!ってヤツですな。これってそのイメージが出来上がれば半分以上目的は達成されたかも同じかもしれません。というくらいなかなかな効果があります。
そして毎回思うのですが、こういうHow to 本は数週間なり数か月なりの周期で再読することが最も効果的であります。…ってそれができてればその他のやりたいことも全部きっとできているのでしょう(笑)。とはいえなかなか面白い本です。
評価:(5つ満点)